続く7番パー5でもセカンドをグリーン右手前のラフに打ち込むが、ここでも柔らかいアプローチでピン上2メートルにつけてバーディ。「練習までは調子が良かったので、試合に入って力が入ったというのはあると思います」としたが、微妙なタッチの小技で息を吹き返した。
各選手がラフに悪戦苦闘している本大会。つい力任せに打ってしまいがちなところでも、成長を見せて、巧みな技を見せている渋野。思い切りのいいショットに、思い切りのいいパッティング、それにまたひとつスパイスが加わり、上々のスタートを引き寄せた
9番では3パットボギーを叩いたが、後半に入ると、バックナインの女王らしく、ボギーなしの3バーディ。見事に「69」をたたき出した。「明日はオーバーパーの記録のことは考えなくていい。いいスタートが切れた。チャンスはあると思うので、狙って行きます」と、目指すは国内メジャー2連勝だ。(文・高桑均)