シンデレラガールの豪快ドライバースイング【連続写真】
「前半戦は、はっきりいって予想外の結果でした」
今やトレードマークとなった笑顔を見せながら、前半戦をこう振り返った渋野日向子。昨年プロテストに合格したこの黄金世代ルーキーは、開幕からわずか3カ月という短い期間で、女子ツアー界のトップ選手へと駆け上がった。それは本人すら予想していなかった、まさにシンデレラ・ストーリー。いまだ戸惑いや驚きを隠せないのは、このセリフを聞いても伝わってくる。
本格的なツアー挑戦は今年から。もともと昨年受けたQTでのランキングは40位と、前半戦の全試合に出場できる権利を持たぬまま開幕を迎えた選手の一人だった。シーズンが始まるにあたり、コーチの青木翔氏からは、『予選通過できるか、できないか。そういう瀬戸際の戦いが続くと思う』という話をされていたほど、不安も抱えながらのシーズンインだった。
「自分でもギリギリの試合が続くだろうなとは思っていました。開幕前に考えていたことは、『頑張ってシードを獲りたいな』くらい。優勝なんか全然考えていなかったし、『1年間で何回かトップ10に入れたらな』、それだけでした」
