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プレー完遂への努力が足りない日本【小川淳子の女子リポート“光と影”】

プレー完遂への努力が足りない日本【小川淳子の女子リポート“光と影”】

配信日時:2019年6月4日 17時11分

全米女子オープンはサスペンデッドもありながら72ホールを完走した
全米女子オープンはサスペンデッドもありながら72ホールを完走した (撮影:ALBA)
13人の日本勢が出場した「全米女子オープン」は、イ・ジョンウン6(韓国)の初優勝で幕を下ろした。日本勢のなかでは比嘉真美子が初日、首位で発進し、終始優勝争いを展開。残念ながら最終日に2つスコアを落とし、5位タイに甘んじた。

中断中に化粧直しをする海外選手【全米女子オープン・フォト】

最終予選を突破した者や、日本の前年度賞金ランキング5位以内、ロレックスランキング50位以内、米ツアー前年度賞金ランキング75位以内など、それぞれ違うカテゴリーから出場した13人。来年は日本ツアーのランキングからの出場権がなくなり、かわりにロレックスランキングの枠が75位以内にまで広げられることは、当ウェブサイト既報の通りだ。

元々“全米オープン”の名の通り、門戸が開放され、予選からの出場枠が多いのがこの競技の特徴だ。日本で最終予選が行われるようになってからは挑戦者も増えたが、米国での予選もナショナルオープンらしくて厳しく興味深いものだ。

日本の女子ツアーは、米ツアーフル参戦経験豊富な小林浩美会長が、ことあるごとに「世界基準」を謳(うた)い、様々な改革を推し進めてきた。3日間大会が多かったのを徐々に4日間大会を増やしたり、難しいコースセッティングの大会も作るようにしたり、練習環境を整えたり…。だが、絶対的に足りないものが2つある。それは、できる限り多くの選手を出場させることと、できる限り予定通りのホール数で最後まできちんと大会を終えるための努力だ。

USGA(全米ゴルフ協会)主催の全米女子オープンの出場者は156人。昨年実績ではあるが、これに対して日本のナショナルオープンである「日本女子オープン」はたったの120人、「日本女子プロゴルフ選手権」は132人しか出場していない。女子オープンは9月末、日本女子プロは9月初旬の開催だ。

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