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ツアー初優勝の舞台で語った藤田光里の“その後の4年間”

ツアー初優勝の舞台で語った藤田光里の“その後の4年間”

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年4月25日 18時46分

藤田光里、初優勝の地で再起を図る
藤田光里、初優勝の地で再起を図る (撮影:佐々木啓)
フジサンケイレディスクラシック 事前情報◇25日◇川奈ホテルゴルフコース富士コース(静岡県)◇6376ヤード・パー71>

ここ川奈でツアー初優勝をつかんでから4年。今年の大会に主催者推薦で出場する藤田光里が、思い出の地で「また一から」という言葉とともに再起を誓った。

好きです、この笑顔【LIVEフォト】

2015年4月26日のことは、もちろん今も鮮明に頭に残っている。最終日を最終組でスタートしたあの日。最終18番パー4をトータル6アンダーのトップタイで迎えた。同スコアで並ぶのは藤田を合わせ6人。パーでもプレーオフ、ボギーで脱落というひりついた状況だった。フェアウェイからのセカンドショットは、ピンまで5mのエッジに着弾。「まさか入るとは思わなかった」というこの状況でパターを握ると、放たれたボールは下りのフックラインをたどりカップイン。次の瞬間、歓喜の涙を流した。

「あのパットが入ってなかったら、今はないと思います」。ゴルフ人生を左右したクラッチパットを「もうそんなに時間が経ったんだな。早かったけど濃い4年間でした」としみじみと振り返る。この優勝後、自ら「ターニングポイント」と語るできごとを藤田は2つ味わうことになった。1つが二人三脚ゴルフに取り組んできた父・孝幸氏の死去。そしてもう1つが、昨年うけた左ひじの手術だった。

2016年12月、最愛の父との突然の別れ。この時には「2人でやってきたことだったので『ゴルフをやめようかな』とも思いました」という気持ちが胸に去来した。しかし、競技を続けることを決断。「続けたという選択肢にも何か意味がある」。今はこう考えられるようになった。さらに同時期に、左ひじを激痛が襲うようになった。すぐに手術も考えたが、当時シード選手だった藤田は「試合に出たいという気持ちが強かった」と、その後も痛みをこらえながらプレーを続けた。ようやくメスを入れたのが昨年1月。このクラブを握れない日々によって、「ゴルフをやりたい」という強い思いが芽生えたという。

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