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“道具がハマっているシーズン” 軽く振っているのにグングン球が伸びるテレサ・ルーに注目【辻にぃ見聞】

“道具がハマっているシーズン” 軽く振っているのにグングン球が伸びるテレサ・ルーに注目【辻にぃ見聞】

配信日時:2019年4月9日 12時39分

「これまでと同じように軽く振っているにも関わらず、飛んでいるというのがすごいところ。力感たっぷりで飛ばしている人は怖くないけど、テレサさんはいい飛ばし方をしている。マン振りを続けていると1年間もたないし、コントロール性にも欠けます。さらに、力を入れずに距離感を出せる感覚というのはとても重要です」

ヤマハレディースでのテレサのドライビングディスタンスは、平均で「255.875ヤード」。31歳にしてなお、名だたる飛ばし屋と肩を並べる数値だ。さらにテレサはその5人と比べても、一番力感を出さずに静かに飛ばしていると辻村氏はいう。このティショットがアドバンテージを生み、今季の活躍の大きな要因の一つになっている。

■パットがかみ合ってくれば…「ドドンと波が来る」

テレサに話を聞くと、「スイング改善や強化トレーニングは特に行っていません」と話したが、最終日も489ヤードの5番パー5で2オン。さらに527ヤードの18番パー5でも、セカンドで残り40ヤードの位置につけて、そこから58度のウェッジでチップインイーグルを決めるなど、ティショットのアドバンテージを生かした攻め方を何度も見ることができた。そして、その要因として「ドライバーがすごくいい」という言葉を口にしていた。

「何年もシーズンを戦っていると、体のコンディションがいいとか、スイング改造がうまくいったというのと同じように、道具がハマる年というのがあります。どうしても道具には『合う』、『合わない』というのがありますが、今年のテレサさんは、ピッタリとフィットしたのでしょう」(辻村氏)

先日の海外女子メジャー「ANAインスピレーション」を制したコ・ジンヨン(韓国)らの手にも握られている“AIドライバー”が、テレサにも大きな恩恵を与えているようだ。あと辻村氏がテレサに対してひっかかっているのが、パッティング。パーオンホールの平均パット(1.8904回、54位)などグリーン上のスタッツが上がってきた時が、その“怖さ”を再び発揮する時となる。

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