情報のディスクローズという弱点を抱えるLPGAだが、今回の総会後は、これまでに比べるとだいぶマシになった印象がある。小林会長が興奮したり、不必要に口をつぐんだり、ということは激減し、落ち着いて質問に答えている。半面、リリースを配布したり、組織変更を図式で表したりという広報活動の基本的な部分は相変わらずできていないし、前述のコメントを見てもわかるように、説明はわかりにくい。それでも、会員たちとのコミュニケーションは、少なくとも以前よりは円滑になったようだ。
足元はある程度沈静化した。あとは、外部との交渉次第。5期9年目に入った小林体制が迎える正念場はまだまだこれから。どこまで腹をくくり、どこまで、周囲に納得させることができるのか。力技だけの時間はそろそろ終わりにし、実務に目を向ける時だろう。(文・小川淳子)