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宮城、熊本…被災地大会が“逆転復活” 大会主催放送局に共通した協約書締結の理由

宮城、熊本…被災地大会が“逆転復活” 大会主催放送局に共通した協約書締結の理由

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年1月25日 18時00分

熊本、宮城の被災地大会が“復活”を果たした(写真は昨年のKKT杯バンテリンレディス)
熊本、宮城の被災地大会が“復活”を果たした(写真は昨年のKKT杯バンテリンレディス) (撮影:鈴木祥)
昨年12月に一旦は中止が決まった「KKT杯バンテリンレディス」、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の今季継続開催が、25日(金)発表された。これを受け、大きな地震被害を受けた熊本で行われるKKT杯と、宮城で行われるミヤギテレビ杯の主催放送局が、それぞれ声明を出した。

放映権問題について語る小林浩美LPGA会長【写真】

これまでに不動裕理古閑美保上田桃子ら多くの名選手を輩出してきた熊本。“ゴルフ大国”とも呼ばれる被災地からの大会消滅は、大きな失望を与えるニュースとなった。その大会を主催してきた「くまもと県民テレビ」がこの日取材に応じ、開催決定までの経緯や大会にかける思いなどを明かした。

同局担当者は、まず「大会を開催できることをうれしく思います。県内のゴルフ関係者、選手など皆さまから『継続して欲しい』という熱烈な応援をいただき、それがLPGAさんとの交渉の後押しになりました」と今のよろこびを表現。続けて「発表が遅れ、多大なるご迷惑をおかけしました」と謝意を口にした。

その後、今回の中止発表の根底にある“放映権のLPGAへの帰属”に関し「継続協議中」と強調したうえで、協約書締結までの経緯も説明。「昨年12月時点では、十分な話し合いができないまま締め切りを迎えてしまいました。その後、複数回の交渉を重ねていくなかで、LPGAさんに誠実な対応をしていただけた。今後、真摯に協議ができると感じました」とサインに至った。

また、2011年の東日本大震災からの復興を目指す宮城県の「宮城テレビ放送」もコメントを発表。同局は「放映権の帰属についてLPGAとの協議が難航し、弊社は開催の意向を伝えつつ個別協議を申し入れていましたが、LPGAは一方的に『開催中止』と発表しました」と、当時の複雑な心境を文書で明かした。

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