野球やサッカーなどに比べ、選手がプレーしていない時間、“間(ま)”も多いゴルフは、競技時間自体も長く、一日の時間が緩やかに流れていく。それだけに、ふと気が向いた時などにこういった催しに足を運ぶタイミングも多いし、“ボールパーク”の雰囲気も演出している。
サマンサタバサ レディースでは『ゴルフとファッションの融合』を旗印に掲げ、ド派手なイベントを続けている。そして、今回の伊藤園レディスでは茶道とゴルフとのマッチングに“静と動”を感じた。ゴルフ好きが集まる会場だけに、当然競技に絡めた催しもにぎわいを見せるが、いっそ振り切って“ギャップ”を感じさせるものがトーナメントごとにあると、それが大会の個性の一つになるのではないか。そんなことを、3日間で延べ2070人を集めた茶室を見て感じた。(文・間宮輝憲)