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成田美寿々の「不思議な勝利」の勝因を徹底分析 アグレッシブなゴルフのすえつかんだ通算11勝目【辻にぃ見聞】

成田美寿々の「不思議な勝利」の勝因を徹底分析 アグレッシブなゴルフのすえつかんだ通算11勝目【辻にぃ見聞】

配信日時:2018年10月16日 15時22分

成田は今大会のパー5で、初日3バーディ、2日目2バーディ(1ボギー)、3日目3バーディと、実に7ストロークスコアを伸ばしている。これは優勝スコアの8アンダーに近い数字だ。「攻めるタイプで、アグレッシブなゴルフをする」と辻村氏が評する成田は、ここでの“貯金”を生かし優勝につなげたと分析する。

■調子が悪い成田が取った“戦術”の理由
ただ辻村氏は今回の成田の優勝を見て、「不思議な勝ち方」と正直な印象を話す。

「ここ最近の成田さんを見ていると、決して調子がよさそうではありませんでした。優勝する選手は、だいたい『いい感じになってきたし、そろそろ勝ちそうだな』と思うものですが、成田さんは“突然”という印象を受けました」

富士通レディース以前の5試合を見ると、予選落ちが3度。「ゴルフ5レディス」は9位だったものの、「日本女子オープン」はトータル5オーバーの45位タイと、好調な選手の成績とは決していえない。それは成田も自覚していたところで、それが前述した「ここで勝てるとは…」という発言につながってくる。

そんななか辻村氏は、「今大会はドローボールを多用した」という成田の言葉を聞き、「右バンカーの位置などを考えると、ティショットはドローヒッターが打ちやすそう」と前置きをしたうえで、こう心中をおしはかった。

「フェアウェイも広くて、ティショットのストレスがあまりないコースですが、広いからこそクラブを振り回してしまい、調子が悪くなるということもある。こういう時こそ、『イメージ』と『球筋』をしっかりと作らないといけません。狭い時のほうがターゲットが絞れる分、集中して臨むこともできる。成田さんも、ただ漠然と打つのではなく、しっかりと球筋を作るという意図を持ち、そのうえでドローの方がイメージが湧きやすかったのかもしれませんね」

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