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世界一のパットと抜け目のないコースマネジメント…ユ・ソヨンのワールドクラスの技術を徹底解剖【辻にぃ見聞】

世界一のパットと抜け目のないコースマネジメント…ユ・ソヨンのワールドクラスの技術を徹底解剖【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年10月2日 17時20分

約4年前、辻村氏は、指導する上田桃子のキャディとして、ソヨンと同組でラウンドした経験がある。パットの技術を見た際、思わず目が奪われ、それ以来、ソヨンのパットに注目し続けたという。3位となった今年の「全英リコー女子オープン」で見た際も「こんなに入る選手がいるんだな、と驚きました」と世界で一番上手いという評価は揺るがない。

パットでもう一つ重要となるのが「イメージの作り方」。ライン、高低差、ブレークポイントを探るなど、グリーン上で時間をかけて情報を集めた後、マークした位置に戻ってきてからのソヨンの集中力を絶賛する。

「自分の打順になったとき、速さとラインにものすごく集中しているのは、目を見れば分かります。この段階でも『パターの動き方』や『手の動き方チェック』など打ち方を気にしてしまう人もいますが、ソヨンさんはそんなことを考えず、とにかく速さとラインのチェックに集中。無駄な思考・動きを排除している分、他の選手の3倍の集中力でパットを放つことができているのでしょう」

もちろん、ストロークの形を気にしていない、ということではない。練習グリーンで入念に準備し、いざ試合となると、技術への思考は捨てる。そうすることで、打ち出す箇所が決まったら、迷いなくアドレスに入ることができるのだ。

■スイングはトップポジションで8割決まる、を突き詰めるソヨン
またショット面でも、世界トップクラスの技術を見せつけたソヨン。「右足が地面を蹴るタイプではなく、軸足に体重をしっかりと乗せたままボディターン」と辻村氏がいうように、インパクトまで、右足は“ベタ足”で地面を踏んだまま、高くフォロースルーを振り抜いて、持ち球のドローボールを放つ。

また特筆すべきは「フェース面のコントロールの上手さが、高弾道と正確なスピン量をコントロールしている」点だ。フェース面の管理は、正確なトップポジションが重要になってくるが、実際辻村氏は今大会に、ソヨンが正確なトップポジションを作るための練習を繰り返している場面を目撃した。

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