<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前情報◇9日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
国内ツアー通算6勝の渋野日向子が、今季の日本初戦の場所として選んだのは埼玉の地だった。「ひさびさの日本の試合なので楽しみな気持ちもありますし、いいきっかけがつかめたら」。今後につながる3日間にするつもりだ。
この大会には、花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)で行われた2019年以来、7年ぶり2度目の出場となる。その時は16位という結果を残しているが、22年に初めて使用された石坂ゴルフ倶楽部でのプレーは初めて。その印象については、「グリーンがビックリするぐらい難しい。傾斜もかなりあるし、JLPGAツアーは厳しいところに(ピンを)切ってくるので。去年の話を聞くと、そんなところに切ったんだみたいなところもあったり。ショットが重要になってくると思います」と話す。
渋野が求める“きっかけ”が「結果」だ。ここまで米ツアー3試合に出場し、うち予選落ちが2度。「ショットはアメリカでもそんなに悪くないけど、パッティングが悪くてかみ合わないことが多かった」と振り返る。「自分自身は悪いとは思ってないけど、結果が出ていない。だからこそ、目に見える結果を求めたい。自信をつけるためにも」。それが目指すところだ。
コースで入念に練習する姿は、これまでと変わらない。8日に行った練習ラウンド後には、昨年から習う『エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡』の佐々木信也代表とともに、練習グリーンで入念にボールを転がした。ティを立てるなどして、メニューを黙々とこなす。「今回は傾斜が強いグリーンなので、タッチ合わせだったり。アメリカでズレて、パターで悩んでしまった日もあったので、そこの微調整だったり。当たり前のことをやってるような感じ。ドリルみたいな感じで楽しみながら」。日本滞在時の、いわばネジ巻とも言える。
「自分一人ではなかなか何をしていいかもわからない。ストロークは人それぞれだけど、知っておくべき。習いにも行きましたし、もっと良くなりたい、上に行きたい、勝ちたいっていう思いがあったので。見てもらっているし、しっかり結果を残したい」。これももちろん、きっかけ探しの手段のひとつだ。
大会初日は同学年の小祝さくらと、米ツアーを主戦場にし、こちらも今季日本初戦の竹田麗央との同組が決まった。「めちゃくちゃ楽しみ。麗央ちゃんも去年の全米(女子オープン)以来だし、さくらちゃんもめっちゃひさびさ。おしとやかな2人の中でワイワイガヤガヤやって。ちょっと自分もおしとやかになろうかな」と渋野らしい表現で、そのワクワクを表現する。多くのギャラリーを引き連れる光景も目に浮かんでくる。
試合のなかった先週は、岡山県の実家に帰ってリフレッシュすることもできた。目標を聞かれると、「上で戦えるように頑張ります」と笑顔。前回、日本でプレーした昨年11月の「大王製紙エリエールレディス」は首痛のため棄権し、「回り切りたかったけど、見苦しいところを見せてしまってすごく申し訳なかった」と悔いも残した。「いいところを見せられるように頑張りたい」。5カ月ぶり国内戦を浮上の糸口にする。(文・間宮輝憲)
