<CAT Ladies 事前情報◇20日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6657ヤード・パー72>
シード復活を狙う国内女子ツアー通算2勝の山内日菜子が、「ゴルフが楽しくなりました」と清々しい顔を見せた。
昨年はメルセデス・ランキング80位でシードを失い、今年はQT103位の資格でシーズンをスタート。第1回リランキングは47位にとどまり、レギュラーツアーへの出場機会は限られている。
苦しい戦いが続き、悩む時期もあったが、いまはゴルフが楽しいという。そう思えるのは、今年2月から師事する目澤秀憲コーチから「新しいことだらけ」の指導を受け、手応えをつかんできたからだ。5月にはステップ・アップ・ツアー「ツインフィールズレディース」で優勝し、その成果は結果にも表れている。
シード復活に向け、さまざまな準備を進めている。それは技術面だけではなく、クラブもその一つだ。ポイント加算の大きい9月の国内女子メジャー「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」に向け、この日はクラブ契約を結ぶテーラーメイドのHi-Toeシリーズ5代目『Hi-Toe5』のテストを行っていた。
テストでは、球の高さを打ち分けながら性能を確認。「(フェースが)開きやすい。ロブショットのときも(ソール側が)邪魔じゃないから、スッて抜けてくれる。球を上げようとしすぎると(バウンスが)跳ね返っちゃうときもあるんですけど、それがないから思いっきり上げられました」と好感触を口にした。芝が薄いライからも試し、「跳ねなかった」と抜けの良さを確かめた。
このウェッジは、フェース全面に溝が刻まれたフルスコアラインを採用。山内にとって、このシリーズを使用するのは「初めて」だった。「一番最初はちょっと(フェースが)大きいなって思ったけど、見た目の違和感はそんなになかった」と、構えた際の印象も悪くない。「簡単に上がってくれるし、ショットのときは(球が)上がりすぎない」と、場面に応じた使い分けもイメージできている。
当初はメジャーに向けた準備としてテストしていたが、「(今週から)いれちゃってもいいかなって思っちゃったんですよね」と笑みをこぼす。「あしたの朝まで考えると思います」。今週から新たなウェッジを握る姿が見られるかもしれない。
今大会については、正直なところ「相性はあまり良くない」と明かす。過去4度の出場で、大会初出場の2019年、23年、昨年は予選落ち。決勝ラウンドに進出した24年も44位タイに終わった。
それでも、「コースは別に嫌いではないし、グリーンは奇麗だし、そこのイメージは全然悪くない」と、コース自体には悪い印象はない。目澤コーチとの取り組みで調子も上向きだからこそ、今年は前向きな気持ちで挑む。最後は「楽しくゴルフやってきます」とほほ笑み、その場をあとにした。(文・高木彩音)
