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砂川公佑はPO敗退も“大収穫” 初シードも獲得「来年は優勝したい」 

1メートルに泣いた砂川公佑。ツアー初優勝はならなかったが、念願のシード権をつかみとった。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年12月1日 07時30分

砂川公佑のショートパットは、無常にもカップからこぼれた
砂川公佑のショートパットは、無常にもカップからこぼれた (撮影:上山敬太)

<カシオワールドオープン 最終日◇30日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>

首位に1打差の2位から出たツアー未勝利の砂川公佑は、1イーグル・4バーディの「66」をマークし、トータル21アンダーでホールアウト。前の組を回っていた大岩龍一も同スコアで並び、勝負はプレーオフ(18番パー5)へともつれ込んだ。

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1ホール目はともに3オン2パットのパー。迎えた2ホール目、砂川は10メートルに2オンでチャンスを作る。一方の大岩はグリーン奥のラフに外したものの、3打目のアプローチを50センチに寄せてバーディチャンスにつけた。砂川は1パットで決めれば勝利、2パットなら3ホール目へ、という場面だったが、無念の3パット。大岩がバーディを奪い、砂川のツアー初優勝は叶わなかった。

「(イーグルパットは)もう少し打って、返しは上りのパットを残したかったけど打ち切れなかった。ファーストパットが悔しいです。相手の選手もほぼオッケーバーディにつけているので、そこまで勝負にいくこともできない。その辺で少し弱くなってしまったかなと思います」。一打の重みを痛感したプレーオフだった。

「64」をマークして単独首位発進。2日目は「68」で2位、3日目は「69」で同位をキープし最終日を迎えた。自身として初の最終日最終組で演じた優勝争いを振り返ると「ロングホールで3打目が入ったんですけど、そういうのもあってきょうはいい流れで回れたと思います」と清々しい。ハイライトは5番パー5。63ヤードからの3打目を沈めて奪ったイーグルに、ギャラリーから大歓声が上がり、両手で力強くガッツポーズを見せた。

「優勝はできなかったですが、今年1年、自分で取り組んできたことが結果に出せたので、いい終わり方はできたと思います」。今シーズン最後の大会は、確かな手応えを得る一日となった。

兵庫県出身で滝川二高から大阪学院大に進学し、2020年にプロ転向。QT1位で臨んだ24年は20試合に出場したが賞金ランキング78位で初シードには届かなかった。今季はQT19位で開幕し、リランキングは12位で突破。先週までの出場15試合で最高位は18位で予選落ちは3回。賞金ランキング68位で来季のシード獲得のボーダーラインには2ランク足りない位置で今週に挑んでいた。

2位に入ったことで賞金ランキングは41位へと浮上。プロ6年目にして、初のシード権をつかみ取った。次なる目標は、もちろんツアー初優勝だ。「試合前はシードをとりあえず取ろうということで頭はいっぱいだったんですけど、きょうの後半は“勝ちたい”という気持ちが強くなったので、来年は優勝したいと思います」。悔しさとともに手にした確かな成果。その経験は、来シーズンへの大きな糧となるだろう。(文・高木彩音)

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