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比嘉一貴、今週が今年最初で最後の日本の試合!? 「メジャーを軸に組み立てていきたい」

マスターズ帰りの比嘉一貴が今季国内初戦を迎える。

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年4月18日 18時16分

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇18日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

比嘉一貴が日本に帰ってきた。2週前には初めて「マスターズ」に出場して予選落ち。先週は休養にあてて、日本ツアーと欧州ツアーの共催となる今大会が今年初めての日本での試合となる。国内男子ツアーの2023年シーズンはまだ始まったばかりだが、日本で比嘉のプレーが見られるのは、もしかするとこれが今年最後になる可能性もあるというのだ。

昨年の日本ツアー賞金ランキング1位の資格で今季は欧州ツアーを主戦場としている比嘉。1月からここまで欧州ツアーにはマスターズを含めて4試合に出場した。そのほか、米国男子ツアーに4試合(マスターズ含む)、アジアンツアー1試合と世界を飛び回っている。

欧州ツアーを足がかりに、松山英樹の待つ米国男子ツアーの出場権獲得を目指しているが、比嘉のカテゴリでは出られる試合と出られない試合があるため、先々のスケジュールの見通しがなかなか立たないのが現状だ。来週は日本で「中日クラウンズ」が開催されるが、比嘉は韓国開催の欧州ツアー「コリア・チャンピオンシップ」にエントリーしている。

「できる限り今年も日本ツアーに出たいと思うんですけど、この試合のあと、何に出るのかはまだ決められてないので、もしかしたら(今年)最後になるかもしれない」。現状では、出場を決めている日本の試合は1つもない。「決まっているのが全米プロ、全英オープン。それを軸に組み立てていきたい。自分は試合を選べるレベルではないので、出られる試合に出て、DP(欧州ツアー)のシード圏内をクリアしてくると、スケジュールも変わる」。比嘉の未来は、1試合1試合の成績に左右される。

欧州ツアーはポイントランキング110位以内に入れば来季のシード権を得られる。比嘉の現在のポイントは194.84。昨年の実績でいうと、464ポイントがボーダーとなる。そこに達するまでは倍以上を稼がなくてはならない。また、比嘉はポイントランキング50位以内までが進出できる欧州ツアー最終戦「DPワールドツアー選手権」の出場も視野に入れているため、「ヨーロッパに出られたらそちらを優先するし、オープンウィークだから帰ってきて出るとは言いづらい」と、より高いフィールドを目指しているため、日本の試合はどうしても二の次になってしまう。

それだけに今大会は大きなチャンスととらえている。「欧州ツアーは毎回知らないコースを調べてからスタートするので、こうやって知っているコース、知っている環境でやるというのは、一年のなかで一番勝てるチャンスがあるんじゃないかなと個人的には思います」と意気込む。そして、「トーナメントの優勝者ということで(出場資格の)カテゴリを上げていくと、その先のスケジュールも組みやすくなってくる。ものにしたいなと思います」と話す。

昨年は日本ツアー(JGTO)、韓国ツアー、アジアンツアーの3ツアー共催だった日本開催の「Shinhan Donghae Open」で優勝している比嘉。「JGTOを代表してという気持ちもあって、日本だからこそ勝ちたい」という思いは、昨年も今年も変わらない。日本で出場する試合を増やすためにも、このチャンスをつかみたい。(文・下村耕平)

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