■イップス症状:堀川の場合「まるで水中で打っているような感覚」
堀川:フジサンケイクラシックのときに、2メートルくらいの距離をポンって打ったら、曲がらないラインがすごい横を通っちゃって、“あ、やばいな”って
イップスって、テークバックが上がらない人と、真っすぐに降りてこない人との2パターンがあると思うんです。ぼくの場合は、上げるまではスッといくのに、そこから急に水圧がかかったように下りてこなくなっちゃうんですよね。水の中で打ってるみたいで、カップをオーバーしようと思って振っても、ブレーキがかかるんです
横田:クラブは?
堀川:4年間くらいスパイダーを使っていて、2メートル以内はほぼ入るだろうというエースです。センターシャフトでフェースバランスも真上を向くので、左右対称でテークバックを上げて打てば、真っすぐの球が出て入るイメージがあった。なのに、手が震えて真っすぐ下りなくて。先輩方にも聞きながら、いろいろ試しているんですけど」
堀川:息を細く長く吐きながら振るとスムーズに動くとか、曲がっている指が反応してしまうから、症状を出にくくするにはクロウグリップのほうがいいとか。他にもクロスにしたり、右手を添えるだけにしたり、色々やってみました。パターがだめだと、その後のティショットも気持ち悪いし、アイアンでも変なこと考えちゃったりして、全部悪くなるんですよね
もうなにも変えずに、嫌な感覚を打ち消すくらい練習をして、脳みそを洗脳していきたいと思っているんですが…、簡単ではないですよね…?
横田:刷り込みってことだよね。まあ、今までの経験上、それで成功した人はいない気がする。オレは長尺にしたら、瞬時に消えたかな
■イップス症状:横田の場合「電気が走るような感覚」
堀川:イップスって、定義というか、理論では片付けられない反応な気がしますよね
横田:電気が走るっていうかね。それまでずっと平均パット数で上位だったのに、泣いたね。もうゴルフが終わったと思ったから、もういいやって思って、それまでは絶対にあり得ないと思っていた長尺を買いに行ったよ
堀川:ぼくは、まだそこまでの境地には立っていないかも…。だから、ちょっとやれば戻れると思っているんです
横田:消えていくイップスっていうのもあるからね。ただやっぱり、イップスって中々治らないのよ。やり方を変えないと治らないから、同じ打ち方には2度と戻れないんだよね