<東建ホームメイトカップ 事前情報◇8日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>
DPワールド(欧州)ツアーを主戦場にする金子駆大と桂川有人。舞台が変わればゴルフも変わる。それはクラブ選びにも表れており、日本ツアーの開幕戦で“欧州仕様”の武器をテストしていた。
金子が長らく愛用するのは、テーラーメイドのアイアン『P760』。中・上級者向けながら、7番以上に中空構造を採用し、やさしさもをあわせ持つモデルだ。メーカー担当者が「打感を気に入っている」と語るように、信頼は揺るがない。
だが、欧州のコースでは悩みもある。「芝が違って、自分が思っているショットが出来ない。ひさしぶりに日本で試合をしたら、少し良くなりましたけど、海外の芝でまだ苦戦していいて、そこが難しいところかなと思います」。
薄い芝や硬い地面など、日本ではあまり遭遇しないコンディションに対応するため、金子が求めたのは、より“キレる”アイアン。そこでメーカーから手渡されたのが、タイガー・ウッズ(米国)モデルの『P・7TW』だった。
クラシカルなマッスルバックらしいシャープな抜けが特長で、7番から9番までをテスト中。実戦投入するかは決まっていないが、担当者によれば手応えは上々とのこと。異国の地で戦うための試行錯誤が続いている。
一方の桂川も、欧州仕様の“飛び道具”を試している。手にしているのはテーラーメイドのミニドライバー『R7 Quad』。狙いはシンプルで、280~290ヤードのパー4用だ。
欧州ツアーでは、距離が短いパー4に遭遇することも珍しくなく、そこでワンオンできるように作ったもの。昨年から他社のミニドライバーを投入することもありすでにいいイメージは持っていた。
とはいえ、バッグに入れるとなれば3番ウッドを外すことになる。「そこはちょっと悩む」と本音がもれるが、「みんな刻まずにワンオンを狙っていくんですよね。負けていられない」と、欧州選手のアグレッシブな流れにも対応していく構えだ。
ロフトは11.5度、長さは43.5インチ。ややアップライトに調整し、つかまりを強化。「強い球が出るようになった」と、その感触も悪くない。
芝も、風も、攻め方も違う。だからこそクラブも変わる。欧州ツアーという環境の中で、二人は最適解を探り続けている。(文・齊藤啓介)
