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「散歩しに来ただけ」 ジャンボの初日は“嘆き節”のち“笑い声”

「散歩しに来ただけ」 ジャンボの初日は“嘆き節”のち“笑い声”

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年5月10日 19時01分

「85」と初日は振るわず ファンが期待する豪快プレーを披露できるか
「85」と初日は振るわず ファンが期待する豪快プレーを披露できるか (撮影:村上航)
<日本プロゴルフ選手権 初日◇10日◇房総カントリークラブ 房総ゴルフ場(7,324ヤード・パー72)>

国内男子ツアーの今季メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権」が開幕。過去6度大会を制している尾崎将司は、ノーバーディ・6ボギー・2ダブルボギー・1トリプルボギーの「85」。13オーバー・143位となったラウンドについて、「どうもこうもない」と厳しい表情を浮かべた。

【写真】パットを外したジャンボ尾崎、思わずこの表情

多くのギャラリーの拍手とともにスタートした1番だったが、ティショットを右の林に打ち込むと、2打目は左のラフへ。グリーンを狙った3打目は前方の木にあたり再び左ラフ。出だしからダブルボギーと出鼻をくじかれた。4オーバーで迎えた5番パー4では、ピンから2メートルに乗せたが、このバーディチャンスも外したジャンボは、思わず「あーーっ」と声を出し、悔しさをあらわにした。

その後も17番でトリプルボギーをたたくなどスコアを落とし、最下位からのスタート。それでもドライバーは、同組で回った46歳の河井博大、38歳の竹谷佳孝と比べても引けを取らない飛距離で、ギャラリーからは何度も「ナイスショット!」の声があがった。そのことについて聞かれると、「何十年プロをやっていると思っているんだ」とニヤリ。飛距離へのこだわりを持ち続けるジャンボが、ようやく笑顔を見せた。

今年の2月に痛めた背中については、「今日は背中にサポーターをしなくても回れたから少しはいいかな」と体調面では満足げな様子。ラウンド前には入念にショット練習を行い、プレー中も厳しいアップダウンを意に介さずしっかりと歩みを進めるなど、71歳とは思えない元気な姿を見せた。

とはいえ、2週前の「中日クラウンズ」は腰痛を理由に2日目で棄権。「練習不足。打ち込みもできてない」という状態で今大会に臨んだように、今後も満身創痍での試合が続いていく。「今日は散歩に来ただけだよ」といい残し取材陣の前を立ち去ったが、帰り際には「練習にいくぞ!」と豪快な笑い声で初日を締めた。明日も、笑い声同様、豪快なプレーをファンは期待している。(文・間宮輝憲)

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