ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

藤田寛之、初の地元Vで流した涙に秘められた思いとは?

藤田寛之、初の地元Vで流した涙に秘められた思いとは?

配信日時:2014年8月31日 19時15分

 その後、最終18番ホールはパーに終わった藤田だが、最終日だけでスコアを7つ伸ばし首位タイでホールアウト。この時点では上位の選手はまだハーフターンを終えたばかりとあり、藤田自身「なんだかんだで1歩届かないかな…」と考えていたが、後続の選手たちは藤田の12アンダーを上回ることなくホールアウトしていく。結局、最終組でプレーしたリャンだけがトータル12アンダーでホールアウトし、決着は藤田とリャンによる18番ホールを使用したプレーオフに突入した。

 このプレーオフの大部分で主導権を握ったのはリャンだった。ティショットが安定せずにパーをセーブするのがやっとの藤田に対して、リャンは好調なショットを武器に絶えずバーディチャンスを作ってくる。しかし、勝負を決めるバーディパットを最後まで決められなかったリャンがプレーオフ5ホール目でついにボギーを叩くと、藤田はここでも落ち着いてパーセーブ。卓越したショートゲームで“ボギーを叩かない”藤田のゴルフが最後の最後で勝利を手繰り寄せた。

 そして、プレーオフを制した藤田は地元福岡の大ギャラリーから熱い声援を浴びて表彰式に臨んだのが、ここである事件が起きた。テレビ局からのインタビューを受けた藤田が感極まって、大粒の涙を流したのだ。それはこれまで積み上げた16度の勝利で1度も見せたことないものだった。

 「なんででしょうね。自分でもわからないです」。突如としてこみ上げた涙の理由について明言はしなかった藤田。しかし、「福岡ですし、親のことを言われると…」と話すように自分が生まれ育った福岡県での優勝には藤田にしかわからない様々な思いが巡っていたのだろう。実際、藤田の父である寛実氏は現在、体調が芳しくなく、手術も検討している状況だという。敬愛する両親への思いが、初の地元での優勝という状況の中で溢れ出てしまったのかもしれない。

 ちなみに藤田は今回の優勝によって賞金ランク2位に浮上。2012年以来となる賞金王奪還も十分現実味を帯びてきたが、藤田自身は「今は荷が重いですね」と困惑気味。「今は、自分の原点回帰をしています。フェードボールを打てていないし、自分の思うところまで行けてない。まずはそこからですね」と結果よりもまず確固たる自分を取り戻すことを目指していく。

【この大会のニュース】

読まれています

JGTOツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    開催前
  4. DPワールド
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト