■30歳で転身 ゴルフで岩手県を元気に
【深】:プレーヤーとして生計を立て続けるというのは、本当に大変なことなんです。だらだら長く続けるのであれば、腹を括らないといけない。プロとして賞金を稼ぐのはもちろんですが、それに加えてティーチングをしたり、ゴルフ場のなかで何かをして生計を立てることもある。そうしたなかで、金谷は岩手県という地元を背負い、何か恩返しをしたいという想いがずっとあったんだろうね。
【金】はい。当初はいろいろな声もありましたし、意見をいただくこともありました。でも、人を喜ばすには、とにかく量をこなせば、質が生まれてくる。そうした考えが少しずつ応援に変わっていき、今ではこの大会自体が地域に定着し、「応援するのが当たり前」という空気もできています。それは本当にありがたいことだと感じています。
【深】:ある程度の年齢で一区切りをつけ、次の道に進むという決断をしたのは、本当にすごいことだと思う。(競技を)引退はしていないけど、1つ線を引いて次のステップに進むことは、すごく大変なことですから。
【金】:スポンサーを集めるにしても、金額の大小に関わらず、一社一社に頭を下げて誠意を伝え続けることで信頼関係が生まれてきました。また、活動を続けていけば評価される一方で、時には嫉妬も生まれる。そうしたなかでも、他人の常識より、自分の価値観にしたがって行動していくことで、よき理解者や応援者が増えてくれました。
【深】:自分が上手くなりたい、極端に言えばお金を稼ぎたい、強くなりたい、有名になりたい、モテたい…そういう気持ちを一度断ち切り、裏方になって、経営者としていろいろなことをやりながら、こっちではゴルフのスポーツ少年団を作ったり。トッププロを呼び、地域の人たちにゴルフを見せたり。そういったことは口で言うのは簡単ですが、実際に形にするのは非常に難しいことだよね。
