L・ドナルド、5打差完全V！米欧アジアにまたがる今季3勝目

＜ダンロップフェニックス　最終日◇18日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)＞

　国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の最終日。単独首位からスタートしたルーク・ドナルド(イングランド)がトータル16アンダーで、2位に5打差をつけて完全優勝を達成した。ドナルドはこれで米ツアー「トランジションズ選手権」、欧州ツアー「BMW PGAチャンピオンシップ」に続く今季3勝目。アジアでの勝利は今大会が初となる。

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　影も踏ませぬ完全優勝だった。4打のリードを持ってスタートしたドナルドは4番でバーディを奪うと、7番パー5では6メートルに2オンしイーグルを奪取。さらに8番もバーディとし、この時点でトータル17アンダーまでスコアを伸ばしてみせる。9番、10番と連続ボギーで一時は松山英樹に3打差まで詰め寄られたが、「12番でリーダーズボードを見たらまだリードがあったので余裕が出た」とその後は手堅いプレーで逃げ切った。

　175センチ73キロ。日本人選手と変わらない体格ながら、正確なショットとショートゲームで2011年には世界ランキング1位にも立った。このプレースタイルが固められたのは08年。「強い球を打とうとしてストレスがかかってしまっていた」という左手首を痛めて手術したことをきっかけに「スコアの50％を占めるショートゲームに専念するように考え方を変えた」。

　力感のないスイングから放たれるショットの飛距離は日本選手と変わらないが、ピンに絡むアイアン、どこからでもカップをなめるパッティングのレベルは明らかに1ランク上。「自分の強みを表現してくことが大事。このコースは僕のゴルフに合っていたね」と狙い通りの勝利に満足気な表情を浮かべた。