関西でビリケン復活！藤本佳則が“64”で首位と3打差に急浮上

＜マイナビABCチャンピオンシップ　3日目◇27日◇ABCゴルフ倶楽部(7,201ヤード・パー72)＞

　国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の3日目。トータル2アンダー第1組でスタートした藤本佳則がイーグルあり、チップインありのド派手なゴルフで“64”をマーク。一気に8つスコアを伸ばしトータル10アンダー5位タイに急浮上を果たした。首位の金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)とは3打差。今週25日に誕生日を迎えた23歳が逆転で今季2勝目を狙う。

キョンテ、今季2勝目へ王手！2010年雨の最終日再現なるか

　「日本ゴルフツアー選手権」でツアー初優勝をメジャーで飾るなど、シーズン序盤の主役となった藤本。しかし、連戦の続くプロのスケジュールに精神的な疲労が蓄積。「パナソニックオープン」、「コカ・コーラ東海クラシック」と連続で予選落ちを喫するなど夏以降調子を落としていた。

　「やっぱり海外含めて11週(連続ゴルフ)とか無かったから、それに対応できていない。休みという休みも作れていないし、“やったろう”という意欲もなくなってくる」。ルーキーの藤本にとって毎週の移動も、大会関係者とラウンドするプロアマ大会もすべて初体験。激動の1年に息抜きも出来ず、半ばパニック状態。肉体的な疲れは感じていないものの、ゴルフの不調も重なって苦しい状況が続いていた。

　それでも、メジャー第3戦「日本オープン」からショットの調子が上向きとなったことで、秋に入り気持ちも前向きになりつつある。「(ショットが良いのが)モチベーションというか、ゴルフが楽しくやれているので」。ラウンド中に見せる持ち前の“ビリケンスマイル”も取り戻すと、この日はビッグスコアをマーク。シャフトを10グラム重くしたパターもグリーンとマッチした。