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シードを獲って四半世紀の片山晋呉「想像していた4〜5倍幸せですよ」 25季連続シードと“長寿”の秘訣は若手の成長と共通する

シードを獲って四半世紀の片山晋呉「想像していた4〜5倍幸せですよ」 25季連続シードと“長寿”の秘訣は若手の成長と共通する

配信日時:2022年12月20日 08時30分

もちろん世界で戦う選手が増えることを望んでいる。さらに一皮むけるためには「頭を使うこと。世界で勝ちたいとか、世界で勝つにはどうしたらいいんだろうかとか、そこの知恵が出てくるかですね」。20代の選手とラウンドをすると、「もったいないなー」と思うことが多いという。

「世界に行きたいんだったらもっとこうすればいいのにっていうのが見えちゃう。みんな行ったことがないからわからない。俺は行っているし、見ているから、超一流を。普段から考えてやっていない人は、(超一流を)見てもなんも思わない。すごいなで終わっちゃうから」。ゴルフ場の中だけでなく、普段の生活からゴルフのことを考えたり、「人生はいろんな経験をしておかないと出てこない」と私生活の過ごし方も大切。実際、片山はゴルフだけでなく釣りやサーフィンなどの趣味からヒントを得ることもあったという。

片山が若い頃は、「先輩に聞くのが普通だったよね。どう考えてやっているのかとか」。積極的に先輩プロに話を聞いて自分の悩みを解決したり、成長するためにヒントを得ていたが、今の若い選手はそういう姿勢の選手が少ないという。片山のもとによく話を聞きに来るのが、賞金王を戴冠した比嘉だ。今年はヤーデージブックを持たずに感じたままプレーすることを勧めたりもした。「一貴とは普段からかなりいろいろしゃべっている。彼は根性がいいね。ゴルフに取り組む姿が一番。俺の若い時に似ている。彼が(賞金王を)獲るだろうなって思っていました」。帝王学を授ける比嘉の成長を喜んだ。

片山の言葉を吸収した比嘉は見事な1年を過ごした。ジャンボ尾崎以来の“領域”に入っている片山は、日本男子の“知恵袋”ともいえる。レギュラーツアーでしのぎを削る一方、同じ舞台に立ちながらも若手の頼れる存在でもある。2023年、50歳の片山晋呉から目が離せない。

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