これも世界ならでは! 片山晋呉が全英のバンカーで大開脚【写真】
■初シードから25季「やれているだけでも幸せ」
今季は腰痛などもありトップ10入りは2回だが、平均ストロークは「71.272」とアンダーパーをマークし、20試合に出場して予選通過15回と安定感は健在。「〜全英への道〜ミズノオープン」では、最終日最終組で優勝争いを演じるなど存在感を示した。
「可もなく不可もなく。悪くもなく、よくもなく」という1年と振り返る。通算25勝以上の選手に与えられる永久シードを保持しているため、ツアーの出場資格はあるが賞金シードを保持することはツアープロとして第一線で戦っている証であり、ステータスでもある。「(獲得賞金)ゼロ(円)、ゼロ(円)で始まったからね。こうやってやれているだけでも幸せです」としみじみと話す。
水城高校、日本大学とエリート街道を歩んできた片山は、大学3年時に「日本オープン」で3位に入り、当時グローイングツアーと呼ばれた下部ツアーではアマ優勝を遂げている。そして1995年にプロテストに合格して鳴り物入りでプロデビューを果たしたが、95、96年は予選通過ゼロ。3年目の97年に初シードを獲得した。翌春には胸部椎間板ヘルニアの手術を受け、復帰も危ぶまれたが同年8月「サンコーグランドサマー」でツアー初優勝を遂げるなど、20代前半は苦難も少なくなかった。
