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3差トップから8位転落 蝉川泰果は悔しい敗戦に涙こらえ「またイチから作り上げたい」

3差トップから8位転落 蝉川泰果は悔しい敗戦に涙こらえ「またイチから作り上げたい」

配信日時:2022年11月14日 07時00分

あまりにも悔しい最終日 蝉川泰果のプロ初Vはおあずけとなった
あまりにも悔しい最終日 蝉川泰果のプロ初Vはおあずけとなった (撮影:上山敬太)
三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

最終日を3打差のトップでスタートした蝉川泰果は、1番ホールでいきなりピン横1メートルにつけてバーディを奪い、「蝉川の日」を予感させた。一気に独走態勢に入るかと思われたが、バーディはこの1番ホールのみ。そのあと5つのボギーと1つのダブルボギーを叩いて「76」と崩れ、8位でホールアウト。松山英樹と並ぶプロ転向2戦目での優勝はならなかった。

パットを外して顔を覆う蝉川泰果【写真】

勢いを失ったのは、バーディ直後の2番ホールだった。ピン奥3メートルのバーディチャンスから3パットのボギーを喫した。そして4日間を通じて一番やさしい3番パー5では、ツマ先下がりのフェアウェイバンカーからの2打目をトップして土手に当たるミスから3オン。7メートルのバーディパットを1.6メートルショートして再び3パット。連続ボギーで石川遼に並ばれてしまう。

「いいバーディスタートだったんですけど、そこから短いパーパットを外して、連続で3パットをしてしまって、流れが悪くて…何もうまくいかなかった。今年の関西オープンでもあったんですけど、それと同じようなミスをしてしまっていた。実力不足だと思いました」。蝉川は涙をこらえながら、言葉を吐き出す。初めての最終日最終組となった4月の「関西オープン」では、「77」と崩れて17位タイに沈んだ。その悔しさと重なる。

バーディが獲れないなかでも、終盤まで首位に食らいついていた。つないでいた気持ちが切れてしまったのは、実測196ヤードの13番パー3。ピンは右奥だった。6番アイアンで打ったティショットはキャリーでグリーンをオーバーし、奥のバンカーの縁に止まった。「自分の距離的には奥はないなと思いながら打ちました。完璧なショットでペタピンだと思ったらバンカーのへりの上に止まっていて、そこからおかしいなという感じでした」。

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