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まだ終わってはいない! 公傷制度を生かせなかった高山忠洋がリスタート

まだ終わってはいない! 公傷制度を生かせなかった高山忠洋がリスタート

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年7月4日 09時00分

<日本プロゴルフ選手権 3日目◇3日◇日光CC(栃木県)◇7236ヤード・パー72>

43歳のベテラン・高山忠洋が新たなスタートを切ろうとしている。2018年7月、右目に水がたまる“中心性漿(しょう)液性脈絡網膜症”を発症。同年12月に出術を受けた後、リハビリ期間に入る。19年は1試合も出場しなかったものの、公傷として特別保証制度が適用されたことで、昨年の「フジサンケイクラシック」から今年の「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」までに一定額の賞金を稼げば、シード権を与えられることになっていた。

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しかし、同大会では予選落ちを喫し、約57万円不足で17年連続で獲得していたシード権を失ってしまった。それでも「ラフが深くてグリーンが締まったセッティングをこの3年間経験していなかったので、感覚を戻すのに時間がかかりました。今後は出場できる試合で頑張るしかありません」と前を向いていた。

それから約2カ月後の出場となった今大会だったが、3日目に4バーディ・1ボギーの「68」をマークし、トータル6アンダーの11位タイにまで順位を上げた。「今日はコンディションがよかったし、トップが12アンダーぐらいまで伸びると思っていたので、8アンダーまで伸ばしたかったんですけどね…」と、悔しい表情を見せた高山。裏を返せばそれだけ調子がいいのだろう。

今回はキャディに親友であるツアープロの富田雅哉を起用。「無理にお願いしたら、快く引き受けてくれました」という。普段から一緒にラウンドすることが多く、「ポンとか、ドンとか、擬音語を使う感覚的なアドバイスが分かりやすくていいですね」と感謝していた。

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