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矢野東が4年ぶりのトップ10発進 43歳、“予定外”の復活劇

矢野東が4年ぶりのトップ10発進 43歳、“予定外”の復活劇

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年5月28日 19時03分

<〜全英への道〜ミズノオープン 初日◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7349ヤード・パー72>

最終ホールに入った時点で、7アンダーの快進撃を見せていた矢野東。8バーディ・1ボギーとぐんぐんスコアを伸ばしていったが、最後の最後でゴルフの難しさを痛感した。

矢野東のシャツの後ろに何か書いてある【写真】

「14ホールで8バーディが来て、すぐ欲が出ちゃって。ずっといいショットをしていたのに、上がりで全部外した」。18番パー5のティショットが風につかまり、読みからわずかにショートしてバンカーへ。4オン2パットのボギーで上がったが、「それがゴルフ」と、その感覚すらも復活への手応えになる。「66」をマークして、首位と3打差の3位タイ。トップ10で初日を終えたのは、2017年「東建ホームメイトカップ」以来だった。

ツアー通算3勝、2008年の「ブリヂストンオープン」以来、優勝から遠ざかっている。14年には12年間維持していた賞金シードを手放し、17年にはケガによる手術を受け、翌年は8試合に出場したがシード復活には届かなかった。19年にはQTに臨むもサードで敗退。「結果的に『また来年』というモチベーションになれなくて」と、レッスンスタジオの監修など新たな取り組みをスタートした。

自身の練習やトレーニングを行いつつ、再挑戦した昨年のQTでトップ通過を果たしたが、これが矢野にとっては“予定外”。サード敗退の時には、『45歳くらいである程度の形がつくれて、成績が伴えば』と考えていた。「去年の1位が早すぎた。自分で気持ちの整理がつかないままシーズンが始まった部分もあって。スイング改造や肉体改造をやっていくのか、スコアを作りにいくのかが、曖昧なままずっと来ていた」と、東建ホームメイトカップこそ16位タイに入ったが、その後は予選落ちが続いていた。

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