「今までで一番プレッシャーだった」遼、予選通過でほっと一息

＜ダイヤモンドカップゴルフ　2日目＞◇28日◇狭山ゴルフクラブ(7,159ヤード・パー72)
　埼玉県にある狭山ゴルフクラブで開催されている、国内男子ツアー第5戦「ダイヤモンドカップゴルフ」の2日目。第1ラウンドで3オーバー100位タイと大きく出遅れた石川遼だったが、今日は随所に光るプレーを見せ何とか予選突破を果たした。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　この日1番ティからスタートした石川は、出だしの3番で2打目をバンカーに打ち込み、ボギーが先行する嫌な流れとなってしまう。続く4番パー3では、ティショットがバンカーのアゴに突き刺さりボールは目玉に。左足を外に出してアドレスをとるいう最悪の状況を迎えてしまう。しかし、「あそこまで寄るとは思わなかった」と本人もびっくりの最高のリカバリーショットで、ボールをピンまで2メートルに寄せパーをセーブ。これで流れが変わったのか、5番パー5では2オンに成功しイーグル奪取。9番ではセカンドを池に入れてしまうが、ここもナイスリカバリーでパーを拾う。後半10番ではボギーを叩くも、13番では圧巻のドライバーショットでカラーまでボールを運びバーディ。続く14番でもバーディを奪い、この日は1イーグル・2バーディ・2ボギーとスコアを2つ伸ばしトータル1オーバーでフィニッシュした。

　プレー中、心なしか終始表情が硬かったがこれは「今までで一番プレッシャーだった」ため。「ここで4日間プレーしなきゃ上達しないというぐらい強い気持ちでラウンドした」という石川は48位タイで予選を通過。地元で開催された大会で、集まった大勢のファンの歓声に応えてみせた。

　しかし、石川にはまだやることがある。杉並学院高校の2年後輩、アマチュアの浅地洋祐が2日間でトータル6アンダー2位タイとこの大会で大活躍中なのだ。浅地は「アプローチとパットがバツグンに上手い」と石川がその技術を絶賛する選手。「今週、洋祐はいいプレーをしているけど僕が追いついていってないので、最終日には追いつきたい」先輩としてこのままでは終われない。明日のムービングデー、石川がこの日以上のプレーを見せてくれるに違いない。

【2日目の順位】
1位：金庚泰(キム・キョンテー)(-11)
2位T：谷原秀人(-6)
2位T：手嶋多一(-6)
2位T：武藤俊憲(-6)
2位T：浅地洋佑(-6)※アマチュア
6位T：宮本勝昌(-5)
6位T：小田孔明(-5)
6位T：貞方章男 (-5)
9位T：丸山茂樹(-4)
9位T：片山晋呉(-4)他4名