賞金王かかる今平周吾は谷口徹とリラックス調整　心地よい“口撃”と“アプローチレッスン”

＜カシオワールドオープン 事前情報◇20日◇Kochi黒潮カントリークラブ・高知県（7335ヤード・パー72）＞

今大会で3位タイ以上（3人）なら賞金王戴冠の可能性がある今平周吾。開幕2日前となった20日（火）は、谷口徹、アマチュアの多良間伸平（沖縄県立宮古総合実業高3年）とともに練習ラウンドで調整。リラックスムードで気運を高めた。

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先週、谷口と今平の柏木一了キャディが話したことで、この日の“ペアリング”が実現した。序盤から谷口の“口撃”は止まらない。2番パー3（225ヤード）で4番アイアンを握ろうとしてUTに持ち替えた今平に対し「4（番アイアン）で行けよ、気合いで」とプレッシャーをかける。結局UTで打った今平だったが、谷口は4番アイアンでそれよりも内側につけて「おまえよりいいもん食ってるからな（笑）」とドヤ顔。あげく、アマチュアの多良間よりもティショットを先に打つ今平に「気ぃきかんやつなやぁ」と言うと、そのまま柏木キャディに「賞金王にするのはまだ早いんちゃいます？」。まさに9ホールの谷口劇場だった。

だが、今平からすれば「楽しくできました」と、そんな日常が心地よい。一方でグリーン周りではアプローチのレッスンを受ける場面も。「転がしのアプローチのやり方とか色々聞きました。色んな選手に、どういう感じで打っているのかを聞くのは楽しいですね」と戴冠への重圧を忘れてコースを確かめた。

いよいよキングの座をかけた4日間が始まるが、「それを考えながらになると思いますが、いつも通り毎日60台で回れるようにしたいですね。緊張しますが、プレーには影響はないです」と平常心を強調した今平。“賞金王”の先輩からの後押しも感じながら、静かにティオフの時を待つ。