最新『アスリートドライバー』全5モデルを試打比較
今回はメーカー各社が販売している最新『アスリートドライバー』の中からスピンを抑えた強弾道で飛ばせる「LS(ロースピン)」の特性を持つ全5モデルを用意。打感やスピン量、反発力、つかまりなどを詳細にチェックし、多角的に評価を行った。テストを行ったのは以下の2名。
▪️追分浩一(左)
ショップ店員を経験したティーチングプロおいわけ・こういち/1974年生まれ、東京都出身。ティーチングプロ資格を持ちながら、大手ゴルフショップの販売員を8年経験。パターロボを自作するなど、独自の視点でギアを研究する
■田辺直喜(右)
QT出場経験を持つゴルフライター
たなべ・なおき/1985年生まれ。JGTOのQTに出場するなど、プロゴルファーを目指した経験を持つゴルフライター。レッスンやギアなど、ゴルフに関する知識は豊富。
今回の評価項目
1:打感
インパクトしたときの打感がしっかりか、ソフトかを5段階で評価。数字が高いほど、しっかり
2:弾道
芯でボールを捉えたときの打ち出し角、上がりやすさを5段階で評価。数字が高いほど、高弾道
3:スピン量
芯でボールを捉えたときのスピン量を5段階で評価。数字が低いほど、スピンが少なくなる
4:反発力
芯で捉えたときに、高いミート率でボール初速が伸びるかどうか
5:寛容性
芯を外したミスヒット時に、ボール初速や飛距離が落ちにくく、方向が安定するか
6:つかまり
ヘッド構造やシャフトの特性によって、インパクト時にフェースが閉じやすいか
HSとスピン量で最適モデルを選ぼう
かつてツアープロが使う『アスリートドライバー』は、打ちこなすのがシビアで、パワーがないと上がらない…というイメージがあった。しかし、最新モデルは寛容性が向上。強弾道で飛距離を伸ばす意味でも、アマチュアゴルファーにとって有効な選択肢のひとつになっている。
「今回はスピンを抑えて飛ばすLS系のモデルを中心にテストしました。どれもしっかり打ち出し高さが出ますし、スピンも減り過ぎることなく、ちょうど良い数値で安定してくれる印象でした。ミスヒットに対する寛容性も高いですし、アマチュアでも十分に使いこなせます。ただし、モデルによって弾道が最適化されやすいヘッドスピードが異なり、スピン量にも違いがあります。自分に合う性能バランスのモデルを選べば、ティショットのミスを減らせるはず。特に最新モデルはフェースが進化していて反発力が高いものが多いので、高初速・強弾道で大幅な飛距離アップも期待できますよ」(追分)
一発の飛びで選ぶなら「4層フェース」の『RS DUO』
今回ベストバイを獲得したのはプロギアの最新モデル『RS DUO RS F ドライバー』だった。他にはない独自の「4層複合フェース」を搭載し、その初速性能は間違いなくトップクラス。弾道安定性を含め、飛距離アップに最適なモデルに仕上がっていた。以下に評価を行った全5モデルの詳細を解説していく。
【評価S+】プロギア『RS DUO RS F ドライバー』
実勢価格:107,800円〜
評価:S+
SPEC
ヘッド素材:チタン(Ti-8AI-1V-1Mo)
ウェイト:8グラム(SUS630)、3グラム(Ti-6AI-4V)
フェース素材:チタン(TP2)、カーボン(CFRP)
クラブ長:45.5インチ
ロフト角:10度
打感:3
弾道:3
スピン:2
反発力:🌸
寛容性:🌸
つかまり:◎
プロギア独自の「4層複合フェース」の弾きが超強烈。フェースに乗るような柔らかさがありつつ、強いたわみでボール初速が出る。つかまり具合はニュートラルで、叩きやすさがあり、右のミスも出にくい。とことん飛距離にこだわる人におすすめ。
【評価S+】ミズノ『JPX ONE SELECT ドライバー』
実勢価格:92,400円〜
評価:S+
SPEC
ヘッド素材:α-β系チタン合金(Ti811)、カーボン
ウェイト:SUS304
フェース素材:α-β系チタン合金(Ti64)、ナノアロイ
クラブ長:45.5インチ
ロフト角:9度
打感:2.5
弾道:4.5
スピン:4
反発力:🌸
寛容性:◎
つかまり:🌸
ナノアロイを複合した独自のフェースは、柔らかさがありつつパン! と弾く独特な打感で、反発力はトップクラス。アスリートライクな顔だが、つかまりが良く、9度でもしっかり高さが出る。HSが遅めでも適正スピンのボールで飛ばせる。
【評価S+】キャロウェイ『QUANTUM ♦︎♦︎♦︎MAX ドライバー』
実勢価格:118,800円〜
評価:S+
SPEC
ヘッド素材:トライアクシャル・カーボンクラウン&ソール
ウェイト:スクリューウェイト約2グラム、ディスクリート・ウェイト約9グラム+約1グラム
フェース素材:鍛造FS2Sチタン、ポリメッシュ、カーボン
クラブ長:45.5インチ
ロフト角:9度、10.5度
打感:4.5
弾道:4
スピン:2.5
反発力:🌸
寛容性:◎
つかまり:◎
低スピンで強弾道の飛びとMAX系の安定感を両立したモデル。オートマチックにネジレの少ない弾道でキャリーが伸びる。フェースのたわみが大きく、安定した初速が出ることもポイント。総合力が高く使い勝手がいい。
【評価S】タイトリスト『GTS3 ドライバー』
実勢価格:115,500円〜
評価:S
SPEC
ヘッド構造:スプリット・マス・フレーム
ウェイト:前方8グラム(トラック)、後方5グラム(フラット)
フェース素材:スピード・シンク・フェース
クラブ長:45.5インチ
ロフト角:8度、9度、10度、11度
※素材は非公表
打感:2
弾道:3.5
スピン:2
反発力:◎
寛容性:🌸
つかまり:◎
インパクトでフェースに乗る感触が強く、弾道を自在に操作できる。見た目はシャープな洋ナシ型だが、ヘッドの直進性が高く、方向安定性やミスヒットに対する寛容性もハイレベル。「タイトリスト=難しい」を覆すモデル。
【評価S+】テーラーメイド『Qi4D LS ドライバー』
実勢価格:107,800円
評価:S
SPEC
ヘッド素材:チタンフレームボディ(9-1-1 ti)、インフィニティカーボンクラウン、カーボンソール、鍛造アルミニウムリング(7075)
ウェイト:TASバックウェイト(4グラム)、TASフロントウェイト(15グラム)
フェース素材:新60層カーボンツイストフェース、PUカバー
クラブ長:45.5インチ
ロフト角:8度、9度、10.5度
打感:3.5
弾道:3.5
スピン:3
反発力:◎
寛容性:🌸
つかまり:◎
LSモデルだが、適正な打ち出しとスピン量のボールが打ちやすい。弾道安定性の高さがありつつ、球筋の打ち分けができる操作性を備えている。純正シャフトの『White』は手元の軟らかさでタメができて、左を気にせず叩ける。