ファンが待ちわびたゴルフの祭典マスターズがついに開幕。その真っただ中にあるオーガスタナショナルGC(米ジョージア州)への道のりは、選手たちだけでなくファンにとってもなかなか険しい。
2012年以降、ネットでチケット販売を始めたものの、希望者が多いため抽選となり、倍率も非公表。約200倍という説もあるほどだ。価格は、2026年実績で練習日(月・火)が一日125ドル、パー3コンテストのある水曜日が150ドル。木曜日からの本戦は一日160ドル。
販売は前年で、2027年大会については6月1日から20日まで申し込みができるので、確率は低くても応募してみるのは悪くない。
もしも当選したとしても、現地までの交通手段、宿、そして現地での移動手段の手配は大変だ。普段は静かな田舎町だが、マスターズウィークだけは様相がガラリと変わる。世界中から人が押し寄せ、道路は大渋滞。宿の値段も5倍以上に跳ね上がる。学校も休みになるお祭りウィークとあって、住民の中には家族で旅に出て、その間、家を丸ごとレンタルに出すものも少なくない。日本でいう“民泊”。旅行代金は、それで楽に出る。
ホテルにせよ、民泊にせよ、毎年、利用する人々がまず押さえており、予約のハードルは高い。こんなとき、頼りになるのが経験豊かな旅行会社だ。
長年、ゴルフツアーを専門に扱ってきた株式会社ジェットアンドスポーツの木戸啓子専務は、「エアー、ホテル、現地まで、そして現地の交通手段などを考慮した(オーダーの)手配旅行になります。ご相談ください。料金については、チケットを除いて200~300万円くらいになるでしょうか」と話す。
正規チケットは一日150ドル前後と、決して高いものではないが、それ以外はなかなか高額になるのは間違いない。ちなみに本誌編集者が2007年に土日観戦プランに参加した時は、約80万円。そこからどんどん高額になっていった。
2000年のレートは平均すると1ドル109円。現在は158円と強い円安傾向は続き、日本人にとって海外旅行のハードルは上がっている。日々刻々と変わる世界情勢も火に油を注いでいる。中東が戦争に突入して不安定になり、原油価格は爆上がり。当然、航空運賃も跳ね上がる。原油価格はすべてのものに大きく影響する。
アトランタから約150マイル(約240㎞)。通常なら車で約2時間強。小さな空港に飛行機で行くこともできるが、車を使うケースも多い。周辺ホテルの代金も、食事代も当然値上げしている。日本の都市部と違い、タクシーがたくさんいるわけでもなく、ウーバーを使うケースもある。レンタカーも予約でいっぱいと、現地交通手段ひとつとっても慣れない人が自分で手配するのは難しい。その点、ツアーなら安心だ。ただし、高い。
一生に一度は、夢のオーガスタへ。来年のチケット予約(抽選)まであと約2か月。今年の試合を楽しみながら、来年、あるいはそれ以降の抽選に当たり、オーガスタの地に立つときを夢見て、資金準備するのも悪くない。(取材・構成/清流舎・小川淳子)
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