ついに新型パジェロが発表された。ワールドプレミアとして、世界に向けて初公開。モビリティショーでのコンセプトカーから進化して、いよいよ市販へ向けてスタートを切った。日本仕様は今後詳細な情報を追加公開しながら、2026年10月1日に予約注文を開始。12月に正式発表される予定となっている。まずはその詳細を紹介しよう。
■三菱らしさあふれるクロカン、大ブームを引き起こしたパジェロが復活
パジェロは、三菱が長年にわたって培ってきた独自の4WD技術で高い悪路走破性と信頼性を武器にしつつ、乗用車並みの快適性も兼ね備えたクロカン(クロスカントリー)モデルとして1982年に誕生した。その品質の証として世界一過酷といわれたパリ〜ダカールラリーに1983年から参戦し、7連覇を含む通算12勝を達成したのもパジェロ伝説に花を添えている。
当然、爆発的人気となり、ブームと言えるほどの大ヒットとなる。さらにパジェロミニやパジェロジュニア、パジェロイオといった派生モデルも登場するなど、1990年代のアウトドアブームを牽引した。その後もモデルチェンジを重ねてきたが、2021年に4代目をもって販売を終了。170以上の国と地域で親しまれ、総生産台数は329万台を超え、惜しまれながらも姿を消した。
時は流れ、パジェロが復活するという驚きのニュースが飛び込んできたのは2026年5月のこと。かねてより三菱自動車は「2026年内に新型クロスカントリーSUVを発表する」としていて、ジャパンモビリティショーでもコンセプトカーが登場するなど、期待は高まるばかりだった。
■三菱の新たなるフラッグシップモデルとして登場
今回はまず世界初公開、つまりワールドプレミアとして姿を現した。国内での展開は2026年10月1日に予約注文を開始して、その後に正式発表される予定だ。フレームはピックアップトラックのトライトンで、キャビンや前後サスペンションなどを専用開発。初代の悪路走破性や信頼性だけでなく、上質で快適な乗り心地を実現することで、三菱自動車の冒険心と挑戦心を象徴する、新たなるフラッグシップモデルとして開発が進められたという。
スタイリングは水平基調で力強く存在感のあるデザインで、歴代モデルのモチーフをあちこちに取り入れた、機能的&先進的なもの。存在感はかなりのもので、ランクル250あたりに競り負けしない実力を持っていて、ヒットの予感も感じられる。もちろん大ぶりのサイズを活かして室内は快適。7人乗り、つまり3列シートなのもミニバン的に使えてよさそうだし、3列目を畳めばゴルフバッグを楽に積むことができるだろう。
走行性能に関しては、パワートレーンはトライトンに搭載される2.4Lディーゼルエンジンをベースに、新開発のワイドレシオな8速ATを組み合わせることで、滑らかな変速フィールを実現している。もちろん4WDも三菱ならでは。三菱自動車の強みである四輪制御技術などをすべて注ぎ込み開発した。
車両運動を統合制御する「スーパーオールホイールコントロール( S-AWC )」、高い悪路走破性と日常的な扱いやすさを両立した「スーパーセレクト4WD -Ⅱ( SS4 -Ⅱ)」を搭載し、これに高剛性で耐久性に優れるラダーフレームや接地性に優れるサスペンションを組み合わせるなど、唯一無二、パジェロらしい性能に仕上がっている。
■パジェロは序章!? 三菱らしいモデルが続々と登場する!
発表会では三菱自動車の岸浦恵介取締役代表執行役社長兼COOが登場。「三菱自動車らしさに磨きをかけ、その第一弾が新型『パジェロ』であり、この後に続く『パジェロ』シリーズだけでなく、すべての三菱車を牽引するフラッグシップモデルです。新型『パジェロ』は、上質に進化した、あらゆるシーンで頼れるプレステージなクロスカントリーSUVです。これからグローバルに順次、展開するので、ご期待ください」とのこと。
気になる今後の展開はというと、パジェロシリーズとして、新型パジェロを頂点として、コンパクトSUV、スモールSUVの展開を計画しているというから注目だ。
新型パジェロスペック(グローバルモデル暫定値)
◆全長_全幅_全高:4,920×1,925×1,910mm ◆車両重量:2,460kg ◆エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ ◆総排気量:2439cc ◆最高出力:150kW(204PS)/3,500rpm ◆最大トルク:480Nm(49.0kgf・m)/1,750-2,500rpm
◆ミッション:8速AT