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走りも見た目もまさに“S級”! アウディのSUVはやっぱり刺激的だった

アウディのSUVシリーズのなかで中核に位置するのがQ5。さらなる進化を遂げる3代目はデザインも一新した。今回試乗したのはスポーティな最上級グレードであるSQ5のスポーツバック。どんな走りか楽しみだ。

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配信日時:2025年12月1日 11時45分

アウディのSUVシリーズ・Q5。3代目となってさらなる進化を遂げた
アウディのSUVシリーズ・Q5。3代目となってさらなる進化を遂げた

アウディのSUVシリーズのなかで中核に位置するのがQ5。3代目となってさらなる進化を遂げ、デザインも一新した。今回試乗したのはスポーティな最上級グレードであるSQ5のスポーツバック。367馬力を誇る3リッターのV6ターボにマイルドハイブリッドを組み合わせている。どんな走りか楽しみだ!

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■デザインも一新して未来感たっぷり


アウディのSUVシリーズ、Q5が登場したのは2009年のことで、たちまちヒット。アウディを代表するモデルとなった。最新型は3代目で、クルマの土台となるプラットフォームを新世代へとチェンジしてその性能に磨きをかけている。日本でも以前より人気で、日本の道路事情にマッチした程よいサイズとアウディらしい洗練されたデザイン。そしてこだわり続ける4WDシステム、クワトロなどの走行性能と、魅力は多い。

ボディサイズはミディアムクラスとはいえ、全長が4715mm、全幅1900mmとなかなかのもので、存在感はかなりある。デザイン的には、最近のカーデザインの潮流である薄型のライトが印象的。リアも切れ長でシャープかつクリーンなデザインだ。今回の試乗車はオプションのダークAudi rings &ブラックスタイリングパッケージにより、アウディのアイコンであるグリルは4リングスのエンブレムともどもブラックアウト化しつつ、グリルの目をシンプルにすることで、洗練しつつもちょっとやんちゃなイメージをうまく演出している。

クーペ的なスタイルにスポーティさをプラスしたのがスポーツバックの特徴。アウディらしいSUVのスタイルだ
試乗車ではオプションの21インチホイールで足元から存在感を演出。大型のブレーキがちらりと見えるデザインもスポーティだ
テールランプは左右がつながったラウンドタイプ。ハイマウントブレーキランプはあえてガラスに映し込むことで認識性をアップさせている。アイデアものだ
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クーペ的なスタイルにスポーティさをプラスしたのがスポーツバックの特徴。アウディらしいSUVのスタイルだ

■継承されるシンプルで飽きのこないアウディのインテリア

シンプルな内装をベースにユニークなデザインのインパネが映える。各部の操作性はかなりいい

シンプルな内装をベースにユニークなデザインのインパネが映える。各部の操作性はかなりいい

インテリアについては、そもそもシンプルなドイツ車のなかでもアウディはその傾向が強いメーカーだ。もちろん装備に不満があるとか、使い勝手が悪いとかではなく、あくまでもシンプルイズベスト的な考えを反映してのこと。SQ5も同様で、ドアを開けると落ち着いた空間が目に飛び込んでくる。

シートの座り心地は上々で質も高い。ただ、インパネについては大胆なS字型にくねったデザインで、液晶メーター、センターモニターがドライバーを囲むように配置されているだけでなく、助手席専用モニターも設置。ここでは走行中もYouTubeが見られる(運転席から見られない)など、うれしい機能となっている。

気になるラゲッジはさすがSUVということで、まったく不満はなし。3本積んでみたが、後席を片倒しすれば縦に積めて、さらに荷物を積む余裕がたっぷり。ここでもQ5シリーズのオールマイティさが感じられた。

11.9インチの大型モニターにプラスして、SQ5では標準で助手席前にもモニターを設置。走り出すと、運転席から見えないようにフィルターがかかる
肉厚なクッションは座り心地上々で、長時間座っていても疲れにくい。写真はオプションのナッパレザー製
大人ふたりがゆったりできる。大型アームレストもドライブ時にありがたい
3本積んでもかなり余裕があるのはうれしいポイント。3人で移動するのにストレスはなし
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11.9インチの大型モニターにプラスして、SQ5では標準で助手席前にもモニターを設置。走り出すと、運転席から見えないようにフィルターがかかる

■理屈抜きで楽しめる! Sの名に恥じない爽快な走り

ゆったりと走ることだけでなく、スポーツカー的な走りも楽しめるのがSQ5の持ち味。オールマイティな走りは魅力だ

ゆったりと走ることだけでなく、スポーツカー的な走りも楽しめるのがSQ5の持ち味。オールマイティな走りは魅力だ

冒頭で紹介したように、今回試乗したSQ5は、Q5に対してSが付けられている。これはもちろんスポーツの頭文字Sとなる。3リッターV6ターボという、今や貴重なスペックのエンジンにさらに「MHEVプラス」と呼ばれる48Vの高出力マイルドハイブリッドを組み合わせることで、ポテンシャルがアップ。EV走行も可能で、省燃費とスポーティさ向上をうまく両立させているシステムだ。組み合わせるのはアウディでお馴染みのマニュアルミッションをベースとした7速DCTとなる。

走り出しは大パワーとマイルドハイブリッドを活かしてスッと滑らかでとても静か。普段づかいではとても扱いやすい味付けだ。ただ、アクセルをグッと踏み込むと加速はかなり強烈で、爽快な気分が味わえる。

危なっかしいと思うかもしれないが、新型のプラットフォームはしっかりとボディを支えてくれて不安はなし。試乗車にはオプションのエアサスペンションが装着されていたこともあり、かなり安定していて安心感はかなりのもの。つまり安全にスポーティな走りが楽しめると言っていい。そのほか、動きに合わせて切る量が変わるプログレッシブ・ステアリングシステムはコーナーでの操作をうまくアシストしてくれるし、ブレーキも2トン超えながら不満なく効いてくれた。

■新型EVはどんな感じ!? A6 e-tronアバントにも試乗

フロントまわりはEVならではのフラットなデザインとなっている。新鮮な印象だ

フロントまわりはEVならではのフラットなデザインとなっている。新鮮な印象だ

併せて登場したばかりのA6 e-tronにも試乗。こちらは4ドアクーペスタイルのスポーツバックとアウディの定番、ワゴンであるアバントの2本立て。e-tronの車名からわかるように、こちらは完全なEVで、今後進むEV化の先鋒となっているシリーズだ。ちなみにプラットフォームはQ5シリーズと同じ、最新型を使用している。

乗り込む前に眺めてみるとやっぱりワゴンっていいよな、と再認識。乗るとセダンライクな雰囲気なのも魅力だ。走りはEVになってもアウディらしく、爽快そのもの。アクセルの踏み込みに合わせて、走りを楽しむことができる。面白いのはステアリングに付けられているパドルで、エンジン車の場合はシフト操作に使うところ、EVなのでミッションはなし。発電を行う回生ブレーキと呼ばれるブレーキの効きを調整するために使用していて、イメージとしてはエンジンブレーキの強弱の調整ができる感じ。高速やワインディングでの減速などに活用できるEVならではの機能だ。

さすがアウディのワゴン。後席を倒すことなく、3本を積むことができたのは驚き

さすがアウディのワゴン。後席を倒すことなく、3本を積むことができたのは驚き

Audi SQ5 Sportback エアサスペンション装着車
◆全長全幅全高:4715×1900×1630mm ◆車両重量:2080kg ◆エンジン形式:V6DOHCターボ+モーター ◆総排気量:2994cc ◆エンジン最高出力:270kW(367ps)/5500-6300rpm ◆エンジン最大トルク:550N・m(56.1kg-m)/1700-4000rpm ◆モーター最高出力:18kW(25ps) ◆モーター最大トルク:230N・m(23.5kg-m) ◆ミッション:7速DCT ◆WLTCモード燃費:12.7km/ℓ ◆定員:5人 ◆価格:1129万円 ※試乗車は1215万円

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