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テーラーメイド『Qi4D』シリーズは「Qi3世代の完成形」と市原建彦が絶賛【銀のアルバ】

ミニツアー「FJ TOUR」を主宰する市原建彦プロは、インパクト後のヘッド挙動の違いを細かく感じ取り、トラックマン4も駆使して毎年ドライバーの特性を丸裸にしている。そんな年間試打本数数百本の男が選ぶ屈指の2026年モデルがコレだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年2月12日 10時31分

昨年11月の未発表の頃から『Qi4D』ドライバーの動向を追ってきたALBA.net。ローリー・マキロイに始まり、トミー・フリートウッド、中島啓太、スコッティ・シェフラー、ネリー・コルダと昨年内に世界トップ選手たちが『Qi4D』ドライバーに超速スイッチし、これだけ移行が早く進んだ背景には3つのポイントがある。
 

Point ①『Qi4D』ドライバーは
後方もヒールもすっきり!
プロが好む構えやすい顔に激変

 
マキロイやシェフラーらが『Qi4D』ドライバーに替えた大きな理由の一つは、見た目に構えやすくなったこと。下のようにピンクに色付けしたのが前作のコアモデルで、これより『Qi4D』ドライバーは超すっきり顔になったことがよく分かる。この点についてマキロイもこう話す。

ピンクに色付けした前作『Qi35』ドライバーと比べると、『Qi4D』ドライバーはシルエットが激変

ピンクに色付けした前作『Qi35』ドライバーと比べると、『Qi4D』ドライバーはシルエットが激変

構えた時の見た目がすごく好きで、すぐにでも試合で使いたいと思いました。テストの時もボールスピードが上がったことでキャリーも伸びましたし、フィッティングがしやすいドライバーだったのでスイッチするのが早かったです」(マキロイ)

『Qi4D LS』ドライバーに替えた中島啓太の以下の感想でも分かる通り、構えやすさだけが評価される理由ではない。「ミスショットした時でもスピン量が安定していました。 今まではヒール側に外すとスピン量が増えてしまっていたのが課題でしたが、『Qi4D』ドライバーでスピン量を抑えながら弾道も安定していることを感じています」(中島)
 

Point ②『Qi4D』ドライバーは
新たなロール設計で上下に打点が
ズレてもスピン量が適正に!

 
フェースのタテ方向に丸みを持たせた新たなロール設計になり、上下に打点がブレてもスピン量のバラつきを適正に抑えやすく、スピンのバラつきを40%減少させて、より飛ばせるのだ。このミスした時の落ち込みの少なさを使用プロたちも口々に語っている。

「パフォーマンスの進化を実感しています。『Qi4D』ドライバーと『Qi4D LS』ドライバーのどちらで戦うか非常に迷いましたが、スピンの安定性と飛距離の伸びを感じられた『Qi4D LS』ドライバーに決めました」(世界ランク3位のトミー・フリートウッド)
 
丸まったのは上下の角も同様で、徹底的に空気抵抗を減らしたことで、ヘッドスピードを高めてボール初速に転換できる。下部の初速維持とスピン低減に効く「貫通型スピードポケット」も新たなロールとの相乗効果を生んでおり、実際、米国テーラーメイドは具体的な数字をこう明かす。
 

Point ③貫通型スピードポケット
の拡大と、空力性能の見直しで
HS&ボール初速アップ!

 
昨年10月末の初期のテスト時にマキロイは平均2mph上げて最速190mph(約85m/s)まで最高初速を上げ、330〜340ydを放ち、打点が微妙にブレてもスピン量がわずか117回転しか変わらず分散も減ったという。同社と契約外で『Qi4D』ドライバーを入れる選手も増え、今作の注目度は他社の比較にならない。

スコッティ・シェフラー(世界ランク1位 / Qi4Dドライバー 8°):昨年12月の「ヒーローワールドチャレンジ」で『Qi4D』ドライバーにチェンジ
ネリー・コルダ(女子世界ランク2位 / Qi4Dドライバー 10.5°):昨年11月にコアモデルの『Qi4D』ドライバーにチェンジ
コリン・モリカワ(世界ランク16位 / Qi4Dドライバー LS 8°):今年1月の初戦から『Qi4D LS』ドライバーに移行
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スコッティ・シェフラー(世界ランク1位 / Qi4Dドライバー 8°):昨年12月の「ヒーローワールドチャレンジ」で『Qi4D』ドライバーにチェンジ

と、ここまではツアープロの話題が中心だったが、我々アマチュアゴルファーに身近な部分、純正シャフトまでレベルの違う進化を遂げた。過去20年の1,100万件以上のショットデータから導き出し、「3種のフェースローテーション」に最適な『REAX』シャフトを三菱ケミカルと共同開発したのだ。
 

純正シャフト新『REAX』は3種の
ローテーションで完璧フィットを追求可能

 
テーラーメイドは、その3タイプのローテーションについて【ローテーション:中間】の人向けには『REAX Mid Rotation Blue』が合うとし、選手で言えばローリー・マキロイがこれに該当すると説明。試した市原プロは「フェースローテーションで最適を選ぶ」新提案について、『Qi4D』ドライバーで詳細に試してこう言う。

「まずは『REAX Mid Rotation Blue』から試してみて、これが一番幅広い方に合うだろうというイメージでした。動きにクセがなく程よくつかまるニュートラルな挙動。『Qi4D』ドライバーのウェイト可変など、ヘッドの微調整も捗るタイプで60g台も選べるのが嬉しいですね。フェースローテーションの大きさを数字で見れる機械がなくても『手打ち』の自覚がある人は開閉が大きく左手位置が正面傾向になります。
 
反対に【下半身先行】で掌屈するほど、左手位置が先行してフェースローテーションも少なくなる。分かりやすく例えるなら、コリン・モリカワ選手を例に、掌屈するなどして【ローテーション:少め】な人は、先端剛性がハードな『REAX Low Rotation White』が最適。先端が締まったシャフトで、スピンを減らして強い球を打ちたい人にも合いそう。インパクトで強く叩いても左のミスが減ります」

驚きは【ローテーション:多め】に合う『REAX High Rotation Red』が「想像以上に打ちやすかった点」だと言う。「下半身を止めてわざとアーリーリリースな手打ちで打つと凄く効率の良い球になってビックリ。以前は最大公約数的で【中調子シャフトの万人向けなものが多かった】中、純正シャフトにもローテーションの最適化が入ると、よりヘッドを自分のモノにできるのは間違いないです」
 
今回は1100万件ものあらゆるゴルファーのデータ分析をした結果の3分類だが「スコアレベルに関係なくそれぞれの開閉に合う中・上級者も存在する」と言う。「『REAX High Rotation Red』は手打ち系だけでなく、リストターンをうまく使って飛ばしている上級者にも合うので、先入観なく自分のローテーションタイプを見つけて欲しいですね」。

また、「『Qi4D』ドライバーは、4つも可変ウェイトがついてより細かく調整しやすくなった」と唸る市原プロ。今作から4つのドライバーヘッド全てに「TASウェイト」が付き、振り心地が調整可能に。市原プロは「『Qi4D』ドライバーの前後のウェイトの調整をしてみましたが、全く別ヘッドの振り感になり、シャフトを含め最適な振り感が見つかるので、よりフィッティングが捗りますね」と評価していた。
 

『Qi4D』シリーズを過去モデルと比較
トラックマンの最長データも大公開!

 
そして、ここからは、2024年モデルの『Qi10』ドライバー、25年モデルの『Qi35』ドライバー、今年モデルの『Qi4D』ドライバーの3世代打ち比べ結果をお伝えしていきたい。結論から先に言えば、各モデルを同じ10.5°の純正シャフトSで統一試打した市原プロは「Qiシリーズの3世代は『Qi4D』で完成したと断言できる」と言う。それはフィーリングだけでなく、トラックマンの最長データでも顕著だった。

多くのゴルファーが気になるコアモデル『Qi4D』ドライバーは「マキロイじゃなくても、こうやって同条件で比較すれば、3世代で完成度が一番高いのは明らかです」と言う。
 
「一番驚いたのは、『Qi4D』ドライバーだと同じ力で振ったつもりが0.2〜0.5m/s速く振れて初速が上がること。ヒール下の『1.42かな…』の当たりでも初速が出るのでミート率が『1.48』と、スピンも増えずに前に行きます。可変調整をせずにこの差が出るなら完成度は歴然ですね」(市原)

やさしい『Qi4D MAX』ドライバーに関しては「スピン過多のロスがないから、人によっては15ヤードくらい差が出てもおかしくない」と評価。それでいて10K級のミスへの強さも健在だと言う。
 
最後に『Qi4D LS』ドライバーについて「低いフックやドロップ球などの危険球が一切出ず、打ち出し角も上がってより安全に飛ばせるドライバーに進化しています」と、こちらも高評価。3世代の『Qi』シリーズを全て打ち終えて市原は『Qi4D』ドライバーが「どう考えても最高です」と惚れ込んでいた。

◎ALBA本誌931号より転載
◎撮影・田中宏幸、GettyImages 
◎取材協力・南茂原カントリークラブ

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