面で打つタイプと振り切るタイプの違いとは?
『TS2』はフェースがストレートに近く、目標に対してスクエアに構えやすいタイプ。『TS3』のほうはバルジが大きく、フェースは曲線を描いている。以前のハードヒッター向けクラブは、ディープフェースで、ハイバックといってヘッド後方にも高さがあったものだが、現在は重心を低くし、重心深度を深くするためか、どちらのモデルもヘッド後方が低くなっている。
『TS2』のような形状は、現代のドライバーでは主流になりつつあり、今後はほとんどのモデルがこうした形になるだろう。この形状なら、慣性モーメントを大きくし、高打ち出しで低スピンの弾道になりやすいからだ。簡単に言えば、飛んで曲がらない形状ということだ。パーシモンから続いた伝統的なゴルフクラブの形状も、ここにきて大きく変化している。
スイングで面が作れるゴルファーは『TS2』が向いているというのは、形状から見るとよく理解できる。投影面積が大きく、フェースがストレートな『TS2』は、急激なフェースターンをするのではなく、インパクトゾーンでスクエアな時間を長く保つようなスイングと相性が良さそうなイメージが沸く。いわゆる「面を作るようなスイング」だ。
これは、重心距離が長く、慣性モーメントが大きいために、ヘッドが返りにくい現代のドライバーに適した打ち方で、PGAツアーでもこうした選手が増えてきている。よく、ドライバーと他のクラブは別物と言われるが、クラブの動きはよりシンプルにして、クラブ性能とフィジカルで飛ばすという考え方が、近年では主流になりつつある。
一方、積極的にフェースターンをして、振り抜いていきたいゴルファーも多い。インパクトゾーンでよりフェースが閉じながら、ボールをつかまえるような動きをするタイプだ。シャフトのしなりも積極的に使うケースが多い。こちらのほうが、アイアンに近いスイングと言えるだろう。こちらは『TS3』のほうがマッチする。
スライスしがちな一般アマチュアが、面をキープして打とうとすると球がつかまりきらない場合がある。フェースターンを抑えてスクエアをキープしながら打つというのは、しっかりボールをつかまえることが出来るプロや上級者の発想なのだ。
『TS2』は重心角の大きな設定で、十分なボールのつかまりを得ることが出来るが、人によってはフェースが戻りきらない場合もあるだろう。そんなゴルファーは、『TS3』で振り切って、適切なフェースローテーションでボールをつかまえる感覚を身につけた方が良いと思う。
フェースを大きく返さずに、面を作って打つタイプと、積極的にフェースターンして振り切るタイプ。それぞれのスイングにあったドライバーがあるわけだ。