オデッセイだけじゃない、“トゥアップ”
オデッセイ以外では、アクシスワンゴルフというアメリカのメーカーが、トゥが上を向くパターを作っている。国内でも少し輸入されているので、見たことのあるゴルファーがいるかもしれない。
同様のコンセプトは日本でも存在していて、フソードリームの『SHEPHERD SP-005スラロームパター』は、トゥの向きが120度くらいになる。このモデルは、クラブにこだわるゴルフ工房などから火がついて、ヒット作になっているという。
風変わりなところだと、マスダゴルフのハンドメイドシリーズに「フォワードバランス」と呼ばれるパターがある。これは「バーティカルバランス」をさらに超えた、トゥの位置が270度方向を指すモデルだ。パターを水平にすると、一般的な「フェースバランス」とは逆に、フェースが下を向くように動く。
この「フォワードバランス」のパターの挙動を想像できるだろうか。あえて説明するなら、フェースが開閉しにくい特性に加えて、ボールを打ち抜くような感覚があり、インパクトをパターが作ってくれるような機能を持っている。イップス病にも効果があるとのことで、機会があれば、ぜひ現物を試していただきたい。