マーク金井「単純にVG3は10.5度でいいよ」
「ボクもね、今回の『VG3』ドライバーも良く出来ていると太鼓判を押しているよ。歴代の『VG3』シリーズも良かったけど、進化しているからね。色々とテクノロジーを詰め込んでいるのだろうけど、パッと見てシンプルなところにタイトリストの自信を感じさせるのが特徴かなぁ〜」
マーク金井さんは、『VG3』シリーズそのものをタイトリストのテクノロジーの結晶のように考えていて、信頼もしているようです。歴代の『VG3』ドライバーも購入して使用していたこともあるそうです。ロフト別設計の二つのヘッドをどのように選ぶのが良いか? と聞いてみました。
ヘッドのスペックを吟味して選択するという話になるかと思っていましたが、意外にもマーク金井さんはシンプルにブランドを信頼して、自分の実力、または、ヘッドスピードの速い遅いで選択すれば良いということでした。ちなみに、マーク金井さんは、どっちを選びますか? と聞いたところ、「総合的に考えて9.5度を選ぶと思うけど、機能が詰め込まれているという意味では、10.5度のほうが『VG3』らしいのもわかるからなぁ」、と話してくれました。
話がクラブのスペックではなく、シンプルにユーザー側スペックで選択すれば良いと話してくれたマーク金井さんの真意は、『VG3 ドライバー』の優秀さの裏返しで、実質的に二つの別のドライバーがある意味を考えさせられました。とはいえ、ユーザーにはわかりやすく、説得力がありました。流石です。
『似て異なる二つのヘッドの秘密に迫る』
「『VG3 10.5度 ドライバー』の第一印象は、とにかくヘッドが大きく見えること。次に、ヘッドの大きさに反して重心距離が短いことですね。だから、打ったボールはがんがん左に行きました。『VG3 9.5度 ドライバー』のほうは、『917シリーズ』ドライバーの流れで、スタンダードだと思いましたが、ヘッドは大きく感じました。両方共、ヘッドスピードを速くする工夫がしてあって、飛ぶドライバーであることは間違いありません。ただし、基本的には両方共あまり変わらないドライバーだと思います」
まず、印象を聞いてみましたが、『VG3 10.5度 ドライバー』の評価は、僕の印象とはかなり違うことに驚きました。藤川さんと印象が違うことは珍しいことです。少しその辺りの話を少ししてみることにしました。
今回は、藤川さんがスペックを示しながら分析してくれました。どちらを選ぶか? と聞いてみました。
「『VG3 10.5度』ドライバーです。打ち始めてすぐに、これは…… と考えていました。長尺ドライバーにするのです。ヘッドが軽いので47インチとかに余裕でできると思います。ミスヒットへの強さと弾道の高さを活かす意味でも、最高のヘッドです。『VG3 9.5度』ドライバーも良いのですけど、少し軽すぎるところが気になりました」
今回はいつもと違った展開で、マーク金井さんと藤川さんが逆のような感じでした。これも『VG3』ドライバーが特別である証明なのかもしれません。