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FW・UTに【ツイストフェース】はナシ。テーラーメイド『M3』&『M4』、FWはどっちを選ぶ?

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします! 独自の視点で専門家たちに疑問をぶつけて解消するレポートをお届けします! 今回はテーラーメイド『M3』と【M4】の3W。

配信日時:2018年5月24日 19時58分

FWに調整機能はいらない?いる?

『M3』と『M4』の3Wの二択であれば、どちらにするか? その理由は? 日本で一番信頼されていると言っても過言ではないクラブアナリストのマーク金井さんに聞いてみました。

「四の五の言わないで、『M4』」

マーク金井さんは迷わず即答してくれました。やさしいクラブで楽にゴルフをする主義で徹底しているマーク金井さんは、『M4』がやさしいと感じたのか、と思いました。

「理由は、FWに調整機能は不要だから。体積が小さなヘッドでは、調整機能の効果は出にくいし、見た目がすっきりしているヘッドが好き。『M3』と『M4』だとネック周辺が、『M4』のほうがすっきりしている。それが最大の理由。ネックが細く見えるFWが好きだが、ネックが太いとそれだけ余計な重量がヒール側にあるということで、良い印象は持てないんだよ」

「ゴルフは物理です」が合言葉のマーク金井さんです。好き嫌いの感性の中にも、しっかりとした物理学的な理由もあるところが流石です。

マーク金井さんは、「『M4』のスプーンも所有しているよ」と話してくれました。つまり、既に選択済だったというわけです。体積が小さいヘッドに詰め込める機能には限界があるから、無理に調整機能を搭載する必要はないという部分には考えさせられました。

ついつい、真新しいパーツに気持ちが持って行かれてしまうのがゴルファーのサガです。『M3』を選ぶゴルファーの何割かは、調整機能が搭載されていることが決め手になっているような気がします。

3Wの用途を考える必要がある?

ゴルフパートナー銀座ナイン店、店長の藤川清幸氏にいつものように直撃

ゴルフパートナー銀座ナイン店、店長の藤川清幸氏にいつものように直撃

続いて、『M3』と『M4』の3Wの二択であれば、どちらにするか? その理由は? という質問を、ゴルフギアの知識の深さと実際に売り場でゴルファーに接することで最新の市場動向も肌で知っているゴルフパートナー・銀座ナイン店のカリスマ店長・藤川清幸さんに聞いてみました。

「ちょっと狡い回答でも良いですか? 3Wは『M4』で5Wは『M3』です」

想定外の回答で、ビックリしました。

「最近の3Wは、ミニドライバー化していて、ティアップして使う前提で設計されているように感じます。『M3』と『M4』の3Wもその傾向を強く感じるのです。ティアップして使うなら『M4』のほうが少し楽ができる感じです。

ただ、ヘッドが少し長いので、地面から打つときにラフやライが悪いと打ちにくい印象がありました。『M3』はFWとして、ヘッドが締まって見えて個人的には大好きです。実際に打ってみても、完成度が高く、捨てがたいので、5Wなら自在に操れそうだと期待させるので2本目として採用というわけです」


藤川さんの分析はいつもクリアで、説得力があります。僕も『M4』の3Wはライが悪いとき出球が荒れる現象をコースで経験していたのです。ティアップすることで、その機能を最大限に発揮すると考えれば、すっきりします。

FWの進化は続いています。この数年、実は5Wの飛距離性能がアップしているという印象を持っていました。藤川さんと、具体的なクラブ名を挙げながら、「あるある」と盛り上がってしまいましたが、それはまた別のお話です。3Wをコースでどう使うのか? 現代のゴルファーは、クラブを選ぶ前に、使用法を明確にしなければならないようです。

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