高級カスタムシャフトに優位性はあるのか?
なぜカスタムシャフトが高額になるかというと、素材に高価な高弾性カーボンシートを使っていたり、製法が特殊であったり、また開発費等が大きくかかっていることなどもあげられる。
その結果生まれたシャフトは、もちろん高機能なものであるのは間違いない。特にアマチュアが使用して、ボールが上がりやすく、つかまりが良くなるシャフトや、スピン量が減り、飛距離性能があがるようなシャフトに出会えると、大いに好結果が期待できるだろう。
純正シャフトの良さとは?
日本未発売の「KUROKAGE Silver TiNi」は、シャフトの先端から中間にかけて、しっかりと剛性があるのが特徴で、シャフトが走り過ぎたり、しなりすぎて戻りが遅かったりすることが少ないモデルだ。いわゆる、“暴れない”シャフトといえる。
一方、アマチュア向けでは「XXIO 9」のように、純正シャフトでも手元部分のしなり感を増して、自然とコッキングが入りやすくなり、ヘッドを走らせるというコンセプトも登場している。
国内の純正シャフトの多くは、先端寄りにしなりがあり、ボールがつかまりやすいものが多い。アマチュアゴルファーの多くはスライサーだといわれているので、こうしたシャフトを使うとスライスしにくく、ボールも上がりやすい効果がある。純正シャフトも案外侮れないのだ。
こうして見てみると、高額で高機能のカスタムシャフトでも、費用の負担が少ない純正シャフトでも、大切なのは、そのゴルファーが求める性能になっていることだ。値段は安いに越したことはないけれども、決め手になるのはあくまでも結果。その上で、コストパフォーマンスに優れたシャフトに出会えれば最高だ。