『JGRボール』は、スピン量が安定してミスしても距離感がズレない
つまり、ミスヒットしても距離感が安定するんですよ。ヘッドスピードが43m/s以内の一般アマチュアゴルファーにとって、何よりもそこが1番重要じゃないでしょうか。技術のないアマチュアにとっては、スピン量が多ければ多いほどいいのか?というと、そうじゃないでしょう。シンプルな打ち方でミスしても距離感がズレない方がスコアになりますから」
筆者 「確かにそうなんだよなぁ〜。何回打っても同じスピン量ばっかりで出続けるのはこのボールなんだよなぁ。スピンが入ったり、入らなかったりというのがないもん」
筒 「そうでしょう?長岡さんみたいに打点がむちゃくちゃズレる人が1番良い例ですよ」
筒 「……。(疑い深過ぎる、この男…)そこまで言うなら、自分でテストすれば?はい、これボクが使い古した同じ58度のウェッジです。ステンレス鋳造で、溝も減ってるのでスピン量の入らないウェッジです。ヘッドを急加速せず、フェースを開かずにやさしく等速で『JGRボール』を打ってみれば?」
筆者 「よ〜し。やさしくね、どれどれ…。!!!ホントだ、なんで強い打撃を加えない方がスピンがかかるんだろ…。明らかにフェースに乗って出球も低いし、コントロール性がスゲーいい!アイオノマーカバーのディスタンス系ボールなのに、超意外だわ…」
筒 「だから、言ったじゃないですか!長岡さん、アイオノマーカバーをバカにし過ぎじゃないですか?【ウレタンカバーが最強】って思い込みが強すぎますよ!プロじゃないんですから、アナタは。どういうアプローチスタイルかによって、使い勝手のいいボールは違うんですから。まず、そこを理解しましょうよ」
でも、カバーの耐久性が弱くない?
筒 「……。ホントにあまのじゃくな人ですね、アナタは…。というか、プリントが剥がれるくらいに強い打撃を加えたのは、アナタのせいでしょうが!激スピンの『XW-Fウェッジ』や『XW-Bウェッジ』はめちゃくちゃミーリングが鋭いんですから、アナタの馬鹿力で強烈な打撃を加えたらどんなボールでもこうなりますって!現に、ツアーボールの『TOUR B X』も表面削っちゃってるじゃないですか。ボールが可哀想ですよ、アナタの馬鹿力でムダな打撃を加えられたら。そんなことせずともスピンがかかることをまず理解してください。強い打撃は禁止です!」
筆者 「わ、わかりました…。でも、筒さん、『JGRボール』を気に入りすぎでしょ。まさか、これ使う気じゃないでしょうね?」
筒 「使いますよ。エースボールは今まで『SRIXON Z-STAR XV』でしたが、これに替えます。ボクは打ち出し角を上げられるボールが何よりも大切ですし、打感の重くて硬いボールは大の苦手ですから。それに、アプローチでめちゃくちゃ使えることが判明しましたので。というか、長岡さんも使えば?ドライバーでスピンも減りますよ?」
筆者 「う〜ん…。1ダース5,500円はちょっと高いので…」
筒 「……。(ダメだこりゃ。ツアーボールよりも安いっての!)」
Text/Mikiro Nagaoka