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【危険な◯◯解説】<<<松山英樹>>>2018年のドライバーショットで大激論

【バケモノたちの使用ギア】シリーズよりも、より濃厚にスイング解説寄りにシフトしたスピンオフ企画が発動。担当するのは米国在住特派員のToshi HIRATA氏、おなじみPCM筒康博編集員です!

配信日時:2018年2月28日 07時50分

「手元がしなる『ツアーAD DI』と少し違うのでは?」(筒)

筒「画像からシャフトのしなり方に違和感を感じます」

筒「画像からシャフトのしなり方に違和感を感じます」

筒 「今回はちゃんと真面目に行きますよ。松山選手は『ツアーAD DI-8TX』を使用していますが、随分と『DI』の割には手元のしなりが少ない気がします。この点にまず、画像を見て違和感を感じました
特に右の画像のように、カメラによっては激しいしなりに写ることも…

特に右の画像のように、カメラによっては激しいしなりに写ることも…

筆者 「それって、カメラのシャッタースピードやレンズ、カメラの特性の問題で、シャフトの動きが強調されて歪みが出ることはよくありますよ。この画像に関しては被写体との距離も遠く、速いシャッタースピードで歪みは少なく感じますが…。でも、確かにご指摘の部分も分からなくはないです。『DI』は手元側がゆるくて先端が硬いシャフトとして有名ですから」

筒 「はい、明らかに画像を見る限り、グリップエンド下辺りまで、しなりが少なく見えます。硬さも重さもハードな8-TXなのでそれが理由とも考えられますが、少なくとも手元側も先端側も相当しっかりしたシャフトを使っていると予想します」

筆者 「また、勝手なこと言いますね…。具体的にどのカットですか?」
筒「手元側のしなりが『DI』にしたら絶対に少な過ぎますって」

筒「手元側のしなりが『DI』にしたら絶対に少な過ぎますって」

筒 「一番手元側に負荷のかかる切り返しからのコマを見てください、長岡さん。手元側のしなりが明らかに少なく見えませんか?かなりハードなシャフトでないとこんな感じには写らないと思いますが…」

筆者 「DIと書いているけど、中身は別モノじゃないの?って言いたいわけですよね…。ただ、松山英樹のジュニア時代のクラブを組んでいたクラフトマンから当時の彼のシャフトの好みを先日耳にしましたが、グリップに関してはかなり敏感だけど、シャフトに関しては自分が思ったところに素直に降りてくれるものであればいいという、意図が反映しやすいシンプルな動きを求めると言ってました。滅多にシャフトを替えるタイプではないだけに、月日は経ちましたが、根本的にシャフトの好みが変化しているとは考えづらいんですが…」

平田 「なるほど。私もグラファイトデザインの『DI-7S』をエースとして直近まで使用してきたので、手元側がしなるというのはよくわかります。それより何より、グラファイトデザインのシャフトは精度が素晴らしいですよ。振動数計につけてあらゆる方向から揺らしても、見事に振動の方向が一直線に揃いますから。毎回必ずありとあらゆるシャフトを事前にテストしますが、プレーヤーの意図通りに降ろせる精度というか、日本のシャフトメーカーの圧倒的な製造技術を感じますね。グラファイトデザインのシャフト、特に『ツアーAD DI』がプレーヤーの意図通りに降ろしやすいという感覚はすごく頷けます

筆者 「また、超マニアックな話を…」

平田 「今回はいくらでもマニアックにしていいと長岡さん自身が言いましたよね?(ムスッ)」

「打ち終えた後の不満な表情は左に行ったから?」(筒)

このショット、打ち終わった後は明らかに不満げでした

このショット、打ち終わった後は明らかに不満げでした

筆者 「通常、我々メディアの人間がスイングの連続写真を使う際は、決まった枚数しか使いませんし、打ち終えた後のシーンなんて普通は載せないんですが、今回の企画趣旨では敢えて載せようかなぁと。というのも、このショット自体に松山英樹が納得した結果が得られなかった風に見えるので…」

筒 「おそらく、彼の意図では低い真っすぐからフェードを想定していたんじゃないでしょうか。振り抜きでの左肩のどかせ方からその意図を読み取りますが、結果として狙いより左にいったので、到底納得できないと思います。過去の例から、真っすぐ行っても不満顔で、完璧主義者なことがありありと伝わってくるのが松山選手の打ち終わりの表情です。

ボクの見立てだと、1インチ近く短く握った上で低い振り抜きを狙うこと自体が、松山選手には合っていないと思いますね。インパクトでフェースが被りやすくなるので。高い振り抜きのいつものデフォルトのスイングが、クラブと体のポジション、それにフェース向きがシンクロして素晴らしく見えるので」

平田 「……。そうですかね、ボクは筒さんの意見とは反対で、この低い振り抜き自体は素晴らしいし、今風だと思いますけど。ローリー・マキロイほか、トッププレーヤーも極端な高い振り抜きやハイフィニッシュというよりも、降ろしてくるプレーンよりは高くとも、振り抜きのプレーンで極端に立つよりは行きと帰りで1枚に近いシンプルな面で振る方が自然だと思いますが」

筆者 「う〜ん……。お二人で真逆の見立てですが、どっちの意見も否定できないですね、スイングの好みな気がしないでもないです。お願いだから、喧嘩はしないでくださいよ!」

平田 「喧嘩も何も、思ったことを率直に言って議論してくれと煽ったのは長岡さんですよ?」

筒 「そうですよ、そもそも育ったバックグラウンドが違うし、スイングの好みも見方も違って当然なんだから、意見が違うのは当たり前のことです。平田さん、長岡さんは無視してお互い言いたいことを言いましょ」

筆者 「……。(うげぇ〜、かなり面倒くさい展開になってきた…。コレ、はたして収拾つくのか?)」

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