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アーニー・エルス、48歳。やさしい道具の伝道師だからこそ結果も出す!

今年からダンロップ『XXIO』のグローバルアンバサダーになった“ビッグ・イージー”ことアーニー・エルス(48)。また、昨季使って結果の出た『Bloodline』のアンバサダーにも就任。その説得力についてマニアックチームで議論に…。

配信日時:2018年2月16日 13時19分

「2017年に使って結果が出た『Bloodline』の伝道師になる」(エルス)

2016年の「マスターズ」初日。60cmからまさかの6パット…(GettyImages)

2016年の「マスターズ」初日。60cmからまさかの6パット…(GettyImages)

筆者 「筒さん、エルスがイップスだと決めつけるのは良くないと思いますけど…。確かに、2016年のマスターズの初日のスタートホールで60cmから6パットするなど、逸話もありますけど…」

P編 「あの年のマスターズはジョーダン・スピースの12番の池ポチャも観ててショックだったけど、エルスの60cmの6パットは、観ていて辛すぎた…。どうしてトッププロがこんなことになるのか?信じられなかった記憶があるなぁ…」

高桑記者 「同感です。ゴルフの最も残酷な一面でもありますよね。マキロイも先日グリーン外から5パットしていて、芝への対応のために今週はパターを新しいロフトを増やしたものに替えたと言っていましたが…」

筒 「マキロイ選手は置いておいて、エルス選手はずっと長尺や中尺パターでアンカリングして結果を出してきた選手ですからね。2016年からアンカリングが禁止されて、特にショートパットにかなりの影響を受けたと思います。本人も、あの6パットは本当にキツかったと思いますよ。2016年シーズンは、結局3パット以上の確率が3.03%でツアー104位で、平均パットは1.601で49位でした」
去年はこのパターで良くなりました!(GettyImages)

去年はこのパターで良くなりました!(GettyImages)

筆者 「でも、去年から『Bloodline』という新興メーカーの赤いパターに替えてから良くなりましたよね?今年は『XXIO』と同じくこちらもアンバサダー契約を結んだとか」

筒 「はい。バッグにも入っていますが、去年このパターに替えてから3パットの確率も1.71%に大幅改善して、この筋は全体の4位ですね。平均パットの数字も1.589で32位に改善していますから」

P編 「ブラッドライン?聞いたことがないなぁ」

『Bloodline』は自立する。ショートパットを大幅改善!?

自立するから、後ろからフェース向きを確認できるんだとか。スロープレーに注意ですね…(岩本芳弘)

自立するから、後ろからフェース向きを確認できるんだとか。スロープレーに注意ですね…(岩本芳弘)

筆者 「村田さん、日本での販売はまだ無いようですが、この新興メーカー、なんと、テーラーメイドの創業者である、ゲーリー・アダムスの息子である、ブラッド・アダムスが始めたみたいですよ。オデッセイの創設メンバーで、ポリマーインサートの開発にも携わってた人なんですって」

P編 「なにッ!?ゲーリー・アダムスの息子がやってるパターなの???そりゃ、その血統なら、エルスがいきなりアンバサダーになるのも分かるなぁ。新興メーカーとはいえ、世界のゴルフ業界の発展に多大な影響をはたした家系だから、影響力は当然だよ」

高桑記者 「そんなにすごい人がやってるパターだったんですね…。PGAツアーの練習グリーンには画像のように、自立する赤パターが並んでいて、気になって撮ったんですよ。確か、Webドットコムツアーの2戦目の優勝者や、ビジェイ・シンも使っていますよ」

筒 「さすが、現地記者!しっかし、グーセンに加えてビジェイ・シンですかぁ〜。今日は懐かしいかつてのビッグ5の名前がよく出てきますね〜」

P編 「ビジェイ・シンは確か、私のひとつ歳上で54歳のはず…。やっぱりさ、この『Bloodline』は自立して後ろからフェース向きを確認できたりする良さがあると思うんだけど、歳を重ねるとやさしい道具に頼りたくなるのは分かるよ。アマチュアはイップスにはなりづらいとは思うけど、ウッドもパターもアイアンもやさしいものに頼ればもっとゴルフを楽しめる可能性は高いよね。過去のバリバリでやっていた時期のプライドが邪魔するだけで…」

「48歳のグーセンのクラブにも工夫が」(高桑記者)

レティーフ・グーセンの最新セッティング。あっ、『M3 440』のウェイトが3つだ!

レティーフ・グーセンの最新セッティング。あっ、『M3 440』のウェイトが3つだ!

高桑記者 「長岡さん、エルスと同じ48歳のグーセンのクラブも撮りましたけど、なにか工夫を感じません?」

筆者 「あっ!テーラーメイド『M3 440』のウェイトが通常は2つなのに3つも入ってる!めちゃくちゃ深重心にカスタマイズしてるじゃないですか!」

筒 「ここまで後方にウェイトを追加すれば、かなり挙動も穏やかで相当球が上がりやすくなるでしょうね…。ヘッドが重くなるかもしれませんが、それも挙動を穏やかにする手段の一つですね」

筆者 「アイアンも『P770』は強烈にタングステンが入ったやさしいモデルですからね。昔のグーセンにはマッスルバックの印象しかなかったけど、10年も経って48歳になれば、そりゃ、変わりますよね…」

P編 「まぁ、長岡も48歳になれば気持ちが分かるよ。私は48歳でも300ヤード飛ばせていたが、君はムリだろう。その不摂生と体型的に」

筆者 「体型批判はNGです。この体を維持するのに何百万かかってると思ってるんですか!」

P編 「ただの不摂生なデブだろ!」

筒 「長岡さん、ボクもいま46歳であと2年で48歳ですが、諦めていませんよ。ゴルフの場合は、豊富な種類の道具とその進化のおかげで、年齢を重ねても飛距離をカバー出来る恵まれた競技です。むしろ、48歳になるのが楽しみですよ。ボクの大好きなAKBもHKTも48ですしね!それに、長岡さんは体型が関取クラスですが、相撲でも昔から四十八手の技があると言われてるじゃないですか!技と道具を極めれば大丈夫ですって」

筆者 「慰めどころか、デブだデブだと強調してますよね?もう、相撲の話を出すんだったら、筒さん、お望みどおりビール瓶ですよ!」

筒 「帰ります」


Text/Mikiro Nagaoka

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