MAXドローポジションなら、途端にアベレージゴルファー向きに。
P編 「MAX DRAWポジションがあるじゃない」
筆者 「いや、確かにDRAWと書いてありますが、トゥ側のFADEと違ってスライド幅が超短いですよ?ウェイト1個分しかヒールにハマらないじゃないですか。1個はみ出てますし…」
筒 「ごちゃごちゃ言わずに打ってみてくださいよ。どう感じますか?」
筒 「長岡さん、このヘッド挙動の大人しさ、ちょっとピンの『G400SFT』か『G400』スタンダードライクな感じがしません?」
筆者 「するする!音がズボッとかボスッとした感じなのは別にして、ヘッド挙動のオートマ感がまるで『G400SFT』です!これはスイングの状態が悪いときには有り難いなぁ〜。特に、いまはスイングを複雑骨折中なので、誰かさんのせいで」
P編 「おい、【脳内試打】を始めたのは筒さんだけど、【脳内レッスン】を勝手に始めたのは君のせいだろ。でも、私も『G400』ユーザーでもあるから、後ろ側のポジションで打つと途端にこのヘッドに興味が沸いてきたよ」
Yの両端でヘッドMOIが5000g・cm2。重心角も『M4』とほぼ同じ!ということは…
筆者 「確か、『M1』と『M2』にはけっこう差がありましたよね?5gはあるんじゃないですか?」
P編 「そう。前作はちょうど5gの差があったんだけど、今回は2.8gしかない。スリーブ込みの重量で『M3』は202g、『M4』は199.2gだ。もちろん、個体差はあるんだけど『M1 460』は204.5gあったから軽くなっている」
筆者 「誤差みたいなもんでしょ。何が言いたいんですか?」
筒 「MAX HIGHのYの両端にウェイトを配置して打ってみて、何か感じませんでしたか?さっき打った『M4』と似てません?」
筆者 「確かにヘッド挙動の穏やかさは被りますね」
筆者 「つまり、『M4』を買うと『M4』としてのクラブしか使えないけど、『M3』を買えば『M4』に近い性能に変更することが出来ると。【Yトラック】のおかげで、『M3』を1本買うだけで何本ものドライバーを購入したのと同じ効果が出ると。そういうことですよね?」
P編 「そういうことだ。310gという重量が振り切れる人という前提はつくが、かなりお買い得なドライバーであることは間違いない。『M1 460』のT字のスライドでは、こんなMOIは作れなかったんだ。2個のウェイトを後方に動かせる【Yトラック】だから、曲がらない高MOIを手に入れている。これと打点のミスを救う【ツイストフェース】の合わせ技ができるのは『M4』ではなく『M3』だ。だから、タイガーだろうがマキロイだろうが、どんなプロにも最適な位置にウェイトを合わせて誰でも使うことができるはずだよ」
筆者 「なんかタイガーもコレで絶対復活しそうだし、ボクも買うしかないな、マジで…」
「カブト、へーーーんしん!」(筒)
P編&筆者 「……。(出た!超絶すべり芸…)」
筒 「ビール瓶はちょっと待って下さい!今日はいい感じに表現できているはずなので。テーラーメイド『M3 460』が、1つのヘッドでどれだけ大きくヘッド挙動や振り心地が変身するヘッドか、よくわかったでしょう?長岡さん。これは、まさに仮面ライダーカブトのようなものですよ。Y字の角もそっくりですし…」
筆者 「筒さん、一つだけ聞かせてください。仮面ライダーカブトって観たことあるんですか?」
筒 「ん?ないですよ?」
P編&筆者 「……。(やっぱりビール瓶で殴ろう!)」
Text/Mikiro Nagaoka