筆者　「GBBエピックシリーズには、ペリメーターウェイト付きで可変スリーブのない『GBBエピックスター』と、低スピンモデルで可変スリーブを持つ『GBBエピックサブゼロ』の2機種がノーマル販売モデルとして用意されていたよね。その後、フルチタンで可変スリーブがない『GBBエピックフォージド』が出たけれど、米国仕様の『GBBエピック』という可変スリーブ付きのモデルは日本では販売されなかった。今回は、この部分が違っていて、『ローグ』ドライバーは可変スリーブ付きのモデルとして、限定発売されることになった」

田辺　「つまり、『ローグ』と『ローグサブゼロ』という、可変スリーブ付きのモデルは限定発売ということですね」

筆者　「そういうことだ。田辺、『ローグ』ドライバーの印象はどうだった？キャロウェイのプレスリリースでは最もニュートラルなモデルとの触れ込みだけれども…」

田辺　「ボクは『サブゼロ』の方もそうなんですが、『ローグ』は出球から左に真っすぐ飛ぶことが多かったですね。全体的に言えるのですが、『GBBエピック』シリーズよりも、全体的につかまるモデルなのは間違いないかなぁと。これは上田桃子プロやその他のプロもそう言っていましたが、同感ですね」

筆者　「でもさ、ラウンド後に気づいたのだけども、当日『ローグ』ドライバーだと思っていたのは、どうも違うモデルなんだよ。『ローグ』のタイプDだと小さく刻印されていた。つまり、ツアーバージョンの『ローグ』タイプDを打っていたからつかまったのかなぁと。プレスリリースにあるとおり、やはり一番ニュートラルなのは『ローグ』で、可変スリーブも付いているから、逃げ顔にも変更できるし、左に行かせたくないドローヒッターは『ローグ』か『ローグサブゼロ』を選ぶべきという結論かな」

田辺　「そういうことになりますね。サイズ的には、『ローグ』が『GBBエピックスター』と同じくらいのサイズ感に感じました。顔のスクエア感などは、『GBBエピックフォージド』の良さもなんとなく『ローグ』には入っているのかなぁと。いずれにせよ、『ローグ』は限定発売モデルなので、『ローグスター』を打って結果が出なかった人だけが気にすればいいモデル。『ローグスター』で結果が出ない人というと、かなりの少数派になると思いますし、限定発売でいいのだと思います。サイズの近い『GBBエピックスター』が併売されるわけですし」

筆者　「そうだね。『ローグスター』を打っているオレから言うと、オートマチックにつかまる性能が不要なドローヒッターやフッカーは、このモデルを選べばいいとの結論でいいと思う。サイズは近いけど、『GBBエピックスター』よりも球持ちがよくて芯が広いという点は『ローグスター』と同じだから、ミスをやさしく減らしたいフッカーにはこのモデルを薦めるね」

田辺　「個人的な感想なのですが、『ローグサブゼロ』が限定発売モデルになってしまったのは解せません。このモデルこそ、『GBBエピックサブゼロ』のネガ要素を全て消せているモデルだと思うのですが…。もしかすると、『GBBエピックサブゼロ』を併売しなきゃいけないから『ローグサブゼロ』は限定発売にしたのかなぁと邪推すらしてしまいますよ」

筆者　「同感だね。自分も米国仕様の『GBBエピックサブゼロ』を購入してから、シャフトが合わなくて右OBを40発近くしてきたわけで、そのネガ要素が元からない『ローグサブゼロ』は普通に販売されるべきモデルだと思うね。というか、男子プロから女子プロまで、ほとんどのプロが『ローグサブゼロ』を使うんじゃないのかな？サイズ感や見た目が大きく変わらずに、ミス許容やつかまり度がアップしているわけだし…」

田辺　「そうなんですよ。深堀プロは昨季の後半ツアーバージョンだった『GBBエピックサブゼロ』の『D』を使っていたらしく、このつかまる『ローグサブゼロ』はそのまま使えると言ってました。つかまるから思い切り振れると。この部分は本当に同感です。長岡さん、重永亜斗夢プロが3ホールずつ各組みで一緒に回ったじゃないですか。あの時も『ローグサブゼロ』を狙って使ったでしょ？重永プロを倒すために。ボクも同じで、重永プロに対抗するために選んだのは『ローグサブゼロ』なんですよ」

筆者　「まぁ、それは我々二人共ヘッドスピードが速いからということもあるよね。深堀プロの言うとおり、つかまるから思い切り振れる『ローグサブゼロ』は、ある程度振れる人間にとっては強力な武器になるよ。『GBBエピックサブゼロ』よりもつかまる上に、球持ちがよくて出球のコントロール性が引き上がっている。それでいて、ミス許容度や初速性能が強化されている。これでヘッドスピードの速い人間に結果が出ないわけないよね。オレも重永プロをギャフンと言わせようとクラブを信じて強振したけど、狙い通りの結果になった。最初のホールだけだけど、まさか『GBBエピックサブゼロ』を使う重永プロを7ヤードもオーバードライブできると思わなかった」

田辺　「あの球はマグレでしょうけどエグかったですね、300弱くらい飛んでたんじゃないですか。重永プロもかなりムッとしてましたよ」

筆者　「そうなの？でも、ゴルフメディアの人間は下手クソばかりだとプロから思われたら困るじゃない。一緒に回る以上、プロを少しでも本気にさせないと。でも、自分の『GBBエピックサブゼロ』だと、こうは行かなかっただろうけどね。多分、ど右でOBだったと思うよ」

田辺　「……。（長岡さんはヘッドスピードが速いだけで下手クソですが…）開幕までかなり時間はありますけど、『ローグサブゼロ』がかなり強力なモデルであることは間違いないですね。プロがどのモデルに落ち着くのか？見ものでもあります」

筆者　「打てば分かるじゃん。絶対、ほとんどのプロが『ローグサブゼロ』を使うって！」