身体能力もスイングも移りゆくもの。最適クラブが変わらないわけがない!
P編 「うん、悔しいね。ピークにいたときのバラ色の記憶ばかりが蘇るんだよ、人間って。でも、現実と未来を見据えなきゃいけない」
P筒 「なんか、暗い雰囲気になってきましたが、大丈夫ですか?」
筆者 「最近、石川遼プロのドライバーが昔使っていたものに替わっていますよね、この辺りから彼の苦悩が伝わってくるのですが、過去に結果の出たものを使っても、その時のスイングとも体とも既に違うことってよくありますよね。で、過去に結果が出ていた相棒だっただけに、打てないとさらにショックを受ける。村田さん、耳が痛くないですか?ボクも何度も経験していることなんですけども」
P編 「うん、痛い」
筆者 「今日、マーク金井さんがこんな話しをしてまして。“過去の名プレーヤーで昔使っていたドライバーを引っ張り出してきて成功する例は極めて少ないよ。ジャンボ尾崎プロがそうだけど、前しか見ていない。クラブをいじるけど、新しいクラブであって、過去のドライバーを決して引っ張り出してきたりしない”と。確かに、一理あります。パターとかであれば、引っ張り出してくることはありますけど、ドライバーに関しては無いなと」
P筒 「確かに。ボクも20年前の研修生時代のドライバーをいまラウンドで使うか?と問われたら、絶対に使いません。20年は言い過ぎにしても、それが過ぎ去りし時の残酷さですよね。常に現状の自分と未来のゴルフに向かって“最適”を目指す姿勢が必要なのは間違いないです。身体能力もスイングも、感覚もどんどん変化していくもの。クラブもそれに最適化してアップデートしていかないと。過去の栄華を振り返るのは楽しいですが、そこで止まっているわけにはいきませんからね」
P編 「そういう意味では、過去のカスタムシャフト【6S】信奉を一旦置いておいて、現状と未来の自分に最適化した結果の【569SR】の爆売れということかな。なんと、一般ゴルファーとは賢いのやら。つい数ヶ月前の誰かさんとは大違いだね」
筆者 「耳が痛いです……」
Text/Mikiro Nagaoka