カスタム系メーカーにより、プロの契約内容が変わる?
クラブ契約をフリーにする流れは、男子選手でも目を引く。特に、2015年からフリーとなり、その年賞金ランキング2位となった宮里優作や、昨年からフリーとなり、賞金王となった池田勇太など、クラブ契約をフリーにしたことをきっかけに、成績を伸ばした選手の存在は、他の選手にも小さくない影響を与えるだろう。昨年秋から、契約外のドライバーを使用している松山英樹の存在も小さくない。
プロゴルファーはメーカーと契約して、そのギアを使い、その優位性を示すことで、メーカーのブランド価値を向上させ、同時に本人のステータスも向上する、相互に好ましい関係にある。メーカーの顔としてプレーする看板選手たちを見て、憧れを抱き、同じブランドを使いたいと思うゴルファーは多い。
一方で、かつてない種類のヘッドやシャフトが登場するなか、自分が使いたいクラブを選びたいと考えるプロゴルファーが登場しても不思議ではない。契約フリーの選手の活躍如何によっては、こうした選手がさらに増えることもありえるだろう。また、契約はそのままでも、許される範囲の本数で地クラブをバッグに入れたり、契約本数を絞るなどしてセッティングの自由度を増すなど、契約内容の多様化も考えられる。ツアーに地クラブが進出するのは、これからが始まりなのかもしれない。