超ソフトな打感で躍進! 『CHROME SOFT』シリーズとクラブの相性
アメリカ市場で躍進する超ソフトなボール!
販売シェアで長らく2位をキープしていたのが、日本のゴルファーにも馴染みの深いブリヂストンだ。今年はタイガー・ウッズとの契約で、ボールの人気が向上しているという。
しかし、今年に入ってから、それを上回る勢いで、キャロウェイが販売シェアで2位になっているというと、驚くゴルファーも多いのではないだろうか。クラブに比べると、際立った印象が薄かった同社のボールだが、昨年発売された『CHROME SOFT』と、今年登場した『CHROME SOFT X』の2機種がその人気を牽引している。
『CHROME SOFT』の人気の秘密は、何といっても超ソフトな打感だろう。2015年に発売された前作『CHROME SOFT』は、ボールの硬さを表すコンプレッションの数値が「65」と非常に柔らかいのボールだったが、現行モデルは、「75」と少し手応えが加わり、それによって中上級者にも扱いやすくなった。
このコンプレッション「75」という値は、他社のツアーボールの中でも、比較的ソフトなタイプとほぼ同等。しかし、ボールの打感は単にコンプレッションだけでは測れないようで、『CHROME SOFT』は他社の柔らかめのツアーボールと比べて、よりソフトな打感を味わえる。
国内女子では、藤田光里が『CHROME SOFT 』。上田桃子、テレサ・ルー、佐伯三貴、柏原明日架が、『CHROME SOFT X』を使用している。これらの選手はヘッドスピードにそれほど差があるわけではなく、あくまでもフィーリングと弾道の質で使用していることが伺える。
PGAツアーの重鎮、フィル・ミケルソンは『CHROME SOFT X』。石川遼、パトリック・リード、トーマス・ピータースは、『CHROME SOFT』だ。300ヤードを軽く飛ばすロングヒッターであっても、より柔らかい『CHROME SOFT』を使用する選手が多いのは、注目に値する。
昔から、ヘッドスピードの速い上級者は硬めのボール、柔らかいボールはヘッドスピードの遅いゴルファーが使うものというのがセオリーだったが、現代では、もはやそれは当てはまらない。柔らかく、コントロール感があり、なおかつ飛ぶボールが登場してきているのだ。
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