「テーラーメイドを特許侵害で訴えた」(パーソンズ氏) トランプにも近い臭いを感じるPXGのアイアンは何がいい?
直近では、創業者で大富豪のボブ・パーソンズ氏が「テーラーメイドゴルフの新しいP790のアイアンは、多くのPXGの特許を侵害します。今日の連邦裁判所でそれらを訴えました!」とTwitterで発言している。「PXGは最高のアイアンを作る」と豪語するパーソンズ氏。特許侵害と訴える詳しい内容については分からないが、おそらく既報のヘッド内部に泡を注入する技術に関するものだと思われる。
このテーラーメイドとの係争については今日明らかになったばかりでこれからの推移を見守るしかないが、パーソンズ氏が自信を持つPXGの技術レベルはいろんなプロが乗り換えるところを見る限り、かなり高いものがあるのだと思われる。特に、PXGを一躍日本で有名にした、成田美寿々のコーチングをジュニア時代から行う井上透プロはこう語る。
契約フリーの成田美寿々は自腹で購入。「大のお気に入りのアイアン」だとか
まぁ、彼女自身が新しいもの好きですし、非常に道具が好きな選手なのでうまく循環していますね。今年の開幕から使って結果の出ているPXG『0311アイアン』も、4年間使った前のアイアンよりも良いと気に入っていますよ」(井上透プロ)
なぜPXGのアイアンは最高だと言われるのか? PXGを日本で広める伝道師であり、成田美寿々のフィッティングを行った大蔵ゴルフスタジオの市川雄一郎氏はこう語る。
もちろん、ソール形状やバンスなどコースで最高の結果を生み出すための秘密がたくさんあるのですが、高価でも購入者が続出するのは端的に言えば“結果がいい”ことに尽きます。サイドスピンが非常に少なく、ミスヒットに強く、普通のアイアンよりも高弾道をやさしく打てるんです。成田選手もそういった部分を気に入って購入して頂きましたが、アマチュアの方も同じように“曲がらずに高弾道でピンを直線的に狙える”点が気に入っているのだと思います。
ボクは販売する立場なので、PXGを褒めるのは当然かと思われるかもしれません。でも、ネガティブな部分も本音で話すとすると、ややスピン量は普通のアイアンに比べて減る傾向があります。ただし、これがネガティブかというと、そうとも限らないんですよ。その分高弾道でグリーンに上から落とせますし、風にも強いですから。打ってもらえばすぐに言っている意味が分かると思いますよ」(市川雄一郎氏)