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キャロウェイ『EPIC』シリーズ完成。ぶっ飛びクラブをセットで使うとスコアはどうなる?

キャロウェイが『EPIC STARアイアン』と『EPIC STAR UT』を発表。これで「ついに、禁断のシリーズが完成」だとか。でも、決まった距離を狙わなきゃいけない地べたからぶっ飛んだらスコアって良くなるの? がっつりテストすることに…。

配信日時:2017年9月1日 00時05分

飛ぶクラブはリキみを生まず、ゴルファーのミスを減らす!

これが『ゼロス7』じゃなく、『NS950』だったらもっとスコアが出てたかも…

これが『ゼロス7』じゃなく、『NS950』だったらもっとスコアが出てたかも…

長くなってきたので結論から先に言う。筆者は6つのパーと1つのボギー、1ダボ、1トリ(ドライバー左OB)で「42」だった。マイクラブの普段のスコアより4、5打いい。(ドライバーのOBが普段は3発出る)初めて使った超アンダースペックのセットなのに……。

もちろん、練習場で打ちまくったとはいえ、コースと練習場では力加減も変わるし、傾斜やラフなどの状況もある。それでもスコアが良かった理由を考察するに、「飛ぶ」と分かっていたことからリキみが生まれなかったことだろう。

不安はいくつもあった。特に、ぶっ飛び系アイアンなため、「飛び過ぎて奥に行くんじゃないか」「上めに当たって激しくショートするんじゃないか」などなど、最初は怖かった。でも、ドライバーが自分に合う『GBB EPIC STAR(日本仕様)』の純正Sで思い通りに打ててぶっ飛ぶ。セカンドでそもそも距離が残らないし、PWはマックス150ヤード以上飛ぶことなく、それより下の距離もコントロールショットにきちんと応えてくれた。

例えば、残り155yでアゲンストのシーン。普段なら8番アイアンで強振するか、7番でパンチショットや低い球を打とうしがち。普段とは違うスイングのため、乗らず寄らずでスコアを失いがちだ。でも『EPIC STARアイアン』なら、9番でポーンと軽く払い打つだけ。リキまず方向性がいい上、タテの距離もまったくバラつかなかった。コレが最も裏切られた部分だ。

キャロウェイが公開したティザー動画では、契約プロが「+40y」を記録していたため、「ぶっ飛んだら最大+40yもあるけど、飛ばないときは+10yと、同じ番手で30yくらいタテ距離がバラつくのでは?」と想像していた。これは杞憂で、飛びすぎも飛ばなさすぎもない。7番アイアンで26°という、超ストロングロフトのぶっ飛びアイアンでも、きちんと距離感が作れた。

後は、サービスロング(460y)がラクなことこの上なし。2打目の残り200y弱、PCM編集長も筆者も、握ったのは当然7番アイアンだ。過去の常識から脳がアラームを発していたが、構わず振り抜き、カンタンに2オンである。もう、笑っちゃうほどラク。ハーフプレーの間に強振が必要なシーンが一度もなく、安全運転この上なかった。

キャロウェイにはまたもや筆者の“常識”をぶっ壊されてしまい、いま激しく混乱しているが、気分は悪くない。むしろ、常識が壊れたことでニヤニヤが止まらない。(あとは、財布と嫁とのハードな交渉が待っている。それが何よりも大変だが…)


Text/Mikiro Nagaoka

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