全員高評価の『スピエボ4』。素材感と操作性が◎
「『スピエボ4』の474のR2から打ち始めたんですが、最初はこれが40g台のR2?というくらい、しっかりしてるなぁと感じたんですよね。いい意味でコシがあります。軽量シャフトにありがちな弱さがまったくない」
PCM編集長
「そうだね。硬くは感じなかったけど、しっかり戻ってくれるのは有り難い。我々のヘッドスピードでも全然使えるね。コースに行ったら振ってつかまりすぎるだろうけど、少なくとも練習場でテストするレベルでは全く問題ない。でも、私は4Rや5Rが良かったなぁ。出球を右にならいくらでも出せるし、そこからドローで戻せていくらでもハイドローが打てる」
筒康博
「ボクは逆に4Xや5Xなど昨今流行りの“軽・硬”が良かったですね。ヘッドスピードも上がりますし、それでいてきちんと戻ってくれて叩けるし、上がりすぎて距離をロスすることも無いし、いいことづくめでした」
筆者
「6Sに関してはどうでした?ボクはトゥダウンが少なくて、当たりが薄めというか、打点が下目にばっかり当たっちゃうんです。球もライナーフェードというか。ややプッシュ気味の球が多くて、元々スピン量が少ないシャフトでもあるのですが、キャリーが出ないというか…」
PCM編集長
「君と私は逆だね。私は断然6Sが良かった。変に垂れない方が、しっかりインパクトで押せるというか、ボールに圧を加えやすかったね。ドローの度合いが減るのは君と同じだけど、フィーリングはすごく好きだね」
筒康博
「ボクはヘッドスピード的に6SRの方が断然上がりやすく、キャリーを出しやすい点で長岡さんと同感ですね。すごくスピン量が少ないシャフトですから。6SRは女子プロも使える選手がたくさんいると思いますよ。すごくラクです」
筆者
「いま、ボクは球を叩く打ち方から、さらりと振り抜くスインガーに移行している最中じゃないですか。だから、叩かなくちゃならない6Sより、若干トゥダウンして厚めに入ってオートマ感のある6SRがすごくラクです。ボクは。ただ、使うとなると5Xを長めに組んでヘッドスピードを上げつつも曲がりを減らしにいくと思いますけど」
PCM編集長
「そうだね。その選択肢はアリだよね。私の場合、使うとなると70g台だけども、すごく重くなるにつれて操作性が上がっていく印象だね」
筒康博
「70g台はボクの手には負えない感じですが、6Xは意外に軽快に振れました。SとXの差が少なくて、SRとSの差がすごくあるという長岡さんの見立てには賛成しますよ。いずれにせよ、女子プロは5Sや5R、6SRと使いやすく、男子プロは6S以降で叩いても大丈夫と、かなりスペックによって懐の広さのあるシャフトですね。単純に6Sのフィーリングだけで判断してはいけないシャフトでしょうね」
筆者
「そういえば、飛ばし屋で広報の甲斐さん自身も“エボ3は7Xで、エボ4は6Xを使ってる”と言ってましたね。そういう意味では、コシの強さがあって、爆発ヒットしたエボ3よりはるかにパリッとしたシャフトだと思いますね」
PCM編集長
「パリっとしてる?いや、滑らかだと思うけどなぁ。君のフィーリングはどうなってるの?」
筒康博
「まぁまぁ。長岡さんが切り返しでグリップエンドから中間部のやや上、PCM編集長がグリップ下から中間部辺りを特にフィールしやすいタイプだから、フィーリングに差が出るのは当然ですよ」
筆者
「う〜ん……」