ゴルフパートナーで中古クラブを探すとき、各クラブごとに『状態B』や『状態D』という記載が必ずある。Nランクは未使用品、Aランクは“ほぼ”新品で、そこからB、C、Dと進むにつれて傷が目立ち、使い込まれていることを示す。もちろん、これが買取の査定額にも大きく関わってくる。使えば当然必ず傷はつくもの。そのなかでも、査定額に大きく響く傷と、そうでもない傷がある。
買取マイスターとは?
買取マイスターの桝田邦彦店長。今回お邪魔した新宿南口店は、女性用のクラブや初心者用のセットが充実している
その呼び名の通り、“買取マイスター”とは付加価値の高い買取が提供できるスタッフのこと。豊富な商品知識だけでなく、接客応対も高いレベルで兼ね備える。22年11月末時点で、厳しい筆記と実技の試験をクリアした“買取マイスタースペシャリスト”は全国に228人しかいない。現行モデルはもちろん、30年前のクラブの知識もインプットされているので、安心してクラブの買取や、予算に応じたスコアアップの相談をすることができる。
買取マイスターの認定証には<お客様との5つのお約束>という項目がある。
・お客様の大切なクラブを、丁寧に査定いたします。
・お客様との信頼を第一に、相場に準じた適正価格で買取致します。
・お客様にご納得頂けるよう、買取価格を分かり易く説明致します。
・買取サービスを通じて、お客様のゴルフライフをお手伝い致します。
・現状に甘んじることなく、買取サービス向上のため、日々精進致します。
他店では「このクラブの買取額は1万円です」とただ伝えるだけのところを、“買取マイスター”たちはなぜ1万円なのかという理由まで細かく説明。きちんと納得して気持ち良くクラブを売りたいなら、“買取マイスター”のいる
ゴルフパートナーに行くのがいいだろう。その手放したクラブも彼らが本当に必要なゴルファーを探し出してくれる。そんな嫁に出す思いの愛着のあるクラブを、本当に必要とされるゴルファーの元に導くのもまた彼らなのだ。
“買取マイスター”のいる
ゴルフパートナーは
こちらから検索クラブの査定項目は6つ
前回は買取できないクラブを判別する8つの基本動作について解説した。その第一関門を突破すれば、いよいよ査定となる。ゴルフパートナーの買取マイスター及びスタッフは、クラウン(ヘッド上部)、ソール(ヘッド下部)、フェース、シャフト、グリップ、ヘッドカバーの6つを順番にチェックして、それぞれ評価をつけていく。細かく確認することで、クラブの正しい価値を見極めているのだ。。
そして、モデル(年代)、スペック、それぞれの評価をパソコンに入力することで、買取金額が弾き出されるわけだ。高い査定額がつくのはどんなクラブなのか、ゴルフパートナー新宿南口店の買取マイスター、桝田邦彦店長に解説してもらった。
ゴルフパートナーの買取査定基準をチェック! 査定の比重が一番高いのは『クラウン』
一番最初に見るのはクラウンで、N、A、B、C、D、E の6段階で評価します。Nは未使用品。アドレスしたときにクラウンの傷が見えるようならC以下です。アドレスで傷が確認できなかったら、今度は腰の高さまで近づけて見えたらB。さらに近くから見てゴマのような傷が1、2個くらいならAとなります。
次に使うお客様にとって、構えた際に目に入る傷は一番嫌なものです。なので、クラウンが買取額に一番影響します。カートに乗せて使わないときには、必ずヘッドカバーをして、クラウンに傷がつかないようにプレーすることをオススメします。
『ソール』は最も使用感が出やすい
普通に使ってもソールには傷がつくので、査定の比重はクラウンほど高くない
ソールは1ラウンドすれば必ず傷はつきます。本当に気になる人はハドラス(ガラスコーティング)する人もいますね。実際、ハドラスするとランクは落ちにくいです。ソールもクラウンと同じく6段階で評価。未使用品ならN、ほぼ新品はA、光沢感があればBです。ただし、ソールでBは珍しい。ラウンドしなくても、練習場で数回使用すればC程度になる可能性もあります。だからソールはクラウンと比べると査定の比重は低めです。
クラウンとソールの使用感が『フェース』に出る
フェースもソールと同様にクラウンに比べると査定の比重は低い。たまにクラックと呼ばれる“ひび”が入っていることがありますが、手で撫でたらわかりますので買取対象外となります。店頭には並びませんのでご安心ください。フェースも6段階評価ですが、クラウンとソールの使用度がそのままフェースにも出ます。クラウンとソールがCでフェースだけがBということはあまりないですね。
『シャフト』の傷はアイアンとの擦れに注意
カートに積んだときに、ドライバーとアイアンと同じ場所に入れたりすると、ドライバーのシャフトとアイアンのヘッドがぶつかって塗装がうすくなったり、剥げたりすることがあります。しっかり仕分けしていれば、不自然な傷はつきにくくなる。未使用品ならN、きれいならA、擦れがあるとB、一番下はCの4段階での評価となります。
つるつるの『グリップ』は“要交換”で査定に響く
グリップはまず、オリジナルとオリジナル外に分けて、傷なし、良好、傷あり、交換の4段階で評価します。指の跡に凹んでいるものや、本当に汚いものは買取した後に店舗でグリップ交換してから店頭に並べるので査定額は下がります。また、あまりにつるつるの場合も要交換。グリップの場合は傷というよりも劣化度合いでしょうか。定期的に中性洗剤で洗って脂を落とすなどケアしていれば、多少は劣化しづらくなると思います。
『ヘッドカバー』は有りか無しか
あまり使っていなくても、発売年度の古いクラブのヘッドカバーは劣化する
ヘッドカバーの評価は、きれい、普通、汚い、劣悪、紛失の5段階。穴が空いていれば劣悪となります。そういうものは店頭に並ばないことも。当然、紛失してヘッドカバーがないものは査定額が下がります。使っていればある程度は劣化するものなので、紛失しないことが一番大事ですね。
他には欲しいユーザーが多いクラブの買取価格は上がりやすい。反対に、ロフト9.5度でフレックスRのシャフトの組み合わせのドライバーなどは、欲しい人が少ないので、査定額は下がる傾向にあります。その上で、通常の使用ではつかないような傷に気を付けて、ゴルフパートナーにクラブを持ち込んでいただくと、買い換えがお得になりますよ。